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- 臼田勤哉
2026年11月5日 18:30
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と三菱UFJ銀行、マネーツリーは、総合金融サービス「エムット」と日常をつなぐ新たなサービスとして、資産管理サービス「Moneytree」とGoogle Healthを連携した「金融×ウェルネス」機能を提供する。
5月に発表したGoogleとMUFGのリテール領域における戦略提携の一環となる「フェーズ1」として、Google HealthにおけるウェルネスデータをMoneytree上で確認できるようにする。Google Health APIで連携することで、資産残高・利用明細などの「金融」データと、歩数・消費カロリー・運動量・睡眠などの「ウェルネス」データをひとつのアプリで確認可能とする。
2027年のフェーズ2では、AIインサイト機能をリリース予定。AIが金融とウェルネスデータを横断的に分析し、グラフや指標を生成するとともに、両データの関係から得られる気づきやレコメンドなどを提供。利用者の「次の行動」につなげていく。
フェーズ3では、27年度中を目処にウェルネスに関する日々の行動に応じて、「エムットポイント」や提携先の商品・サービスに利用できるクーポンなどを付与予定。
さらにフェーズ4では、28年度中を目処に「エージェンティックコマース(Agentic Commerce)」へ展開。家計とウェルネスデータをもとに、AIが利用者にあった消費やサービスを提案し、選択から購買までをシームレスに支援する。
この取り組みに合わせて「金融×ウェルネススタート応援キャンペーン」を展開。11月6日正午から三菱UFJ銀行とマネーツリーが共同で、応募条件を満たした人から抽選で1万名にGoogleのフィットネストラッカー「Fitbit Air」とMoneytreeの有料プラン「Moneytree Grow」1年分(年額3,900円)を付与する。
金融から日常に サービス拡大する「エムット」
三菱UFJフィナンシャル・グループ執行役専務 リテール・デジタル事業本部長 兼 グループCDTOの山本忠司氏は、25年5月にスタートした「エムット」により、三菱UFJ銀行の口座開設が前年同期比1.5倍、三菱UFJカードは同1.8倍、三菱UFJ eスマート証券の口座開設が7.8倍、ウェルスナビの預かり資産残高が2.1兆円に拡大などグループ内で大きな成果を生んでいると説明。グループの金融サービスとして拡大しながら、「日常や人生のあらゆる場所」にエムットを拡げていくとし、その第1弾として今回の取り組みを紹介した。
第1弾としてウェルネスを選んだ理由については、誰もが関心があり、人生を通じたテーマであり、金融との共通点が多いためで、金融とウェルネスが連携することでより良い日常につながるとした。
家計とウェルネスをつなぐことで新たな可能性が広がると説明。フェーズ1はまず家計のデータとウェルネスデータがつながることで、ひとつのアプリで確認できるというシンプルなもの。フェーズ2では、数字だけでは気づかなかった自分のことが分かるよう「レコメンド」を強化、フェーズ3は「続ける」ためにポイントを付与、フェーズ4では「広がる」ために外部企業との連携を目指し、特にエージェンティックコマースの展開を想定している。
そのうえでGoogleやGoogle Cloudと連携。グローバルな知見を素早くエムットのサービスに展開するほか、Moneytreeの開発力、MUFGのリテール事業を一体的に生かし、事業拡大を図る。
マネーツリーのポール・チャップマン代表取締役は、歩数や支出といった「数字」が繋がることで、「見えなかったものが見えるようになる」と説明。家計データと健康データはそれぞれ別に取得され、単位も更新間隔も時間粒度も違うが、このデータを同じ時間軸にならべて「意味を出す」ところにこの取り組みの価値があると語る。
目標としては、家計簿という「記録する道具」から、気づかなかった自分に出会える「変わる場所」としてのサービスに変化させていきたいとした。MUFGの山本氏も、「自分の今を知ることは、より良い未来に向けた最初の一歩になる」と語り、エムットにウェルネスサービスを取り込む狙いについて説明した。
なお、エムットでは2026年度にデジタルバンク「エムットバンク」を設立するほか、相続サービスや新たなロイヤリティプログラムの導入などを予定。また、共通IDや共通ポイントも2027年度上期の導入を予定している。















