Photographed by Kaoru Mochida
コンクリートの壁に、赤や黄色、ピンクなどのカラフルなインテリアが映える、ホノさんの1K・9畳の住まい。
部屋紹介編では、ホノさんがこの部屋を選んだ理由や、読書や晩酌を楽しむカウンター、好きな色に囲まれたベッドまわりなど、お気に入りの場所やアイテムなどを紹介しました。

この暮らしのアイデア編では、限られた9畳を心地よく使うための工夫にフォーカスします。
本棚を置かずにたくさんの本を収納したり、わずかな隙間を収納スペースに変えたり、そもそも持ち物を増やしすぎないようにしたり。小さな部屋だからこそ生まれた、ホノさんなりの工夫を教えてもらいました。

暮らしのアイデア①
本棚を置かず、本をインテリアの一部に

読書が趣味で、たくさんの本を持っているホノさん。
とはいえ、9畳の部屋に大きな本棚を置くと、どうしても空間を圧迫してしまいます。そこで取り入れているのが、大きな本棚を置かず、家具の一部を本の収納場所として活用すること。
文庫本は部屋の中央にあるガラステーブルの天板下に、単行本などはベッドのそばに置いた小さなラックに収納しています。

カゴはIKEAの「RISATORP(リーサトルプ)」を活用
「本棚は高さがあり、圧迫感が出てしまうので置きたくなかったんです。ガラステーブルはたまたま文庫本がぴったり入るつくりになっていて。本をインテリアの一部のように見せられるのもいいなと思って選びました」
部屋の中心にあるので、読みたいと思ったときにサッと手に取ることができるのも気に入っているポイントです。

ガラステーブルに入らない大きめの本は、ベッドの足元に置いた小さなラックへ。
「足元に棚があるので、朝ベッドから起き上がったときにお気に入りの本が目に入って幸せな気持ちになります」
本棚ではないラックやカゴを活用することで、省スペースな収納になるよう工夫しています。


白いラックは、IKEAの「HATTÅSEN(ハットーセン)」
赤いスツールは、TamTamの「スタンプタムタムポップ」
暮らしのアイデア②
わずかな隙間も、収納スペースに変える

居室だけでなく、限られたスペースを上手に使っているのが水まわりです。
もともと洗面スペースやキッチンには収納がほとんどなく、引っ越してきた当初は、日用品の置き場所に困っていたそう。
「洗剤やシャンプー、トイレットペーパーなどは床に置くしかなくて。ドライヤーやヘアアイロンも収納する場所がなかったので、洗面台の上にそのまま置いていました。どうにかしたいと思って取り入れたのが、隙間収納とワゴンです」

洗面所とトイレのわずかな隙間には、奥行き約15cmのスリムな収納を設置。洗剤やトイレットペーパーなど、ストックしておきたい日用品をまとめています。
「かなり細いんですけど、意外とたくさん入るんですよ」

洗面台の下にはワゴンを置き、ドライヤーやヘアアイロン、メイク道具などをひとまとめに。使う場所のすぐそばに必要なものを置くことで、身支度もしやすくなりました。

収納のなかったキッチンにも、縦長のラックをプラス。調理器具や食器、調味料などをまとめ、床面積を取りすぎずに収納量を確保しています。
「収納する場所が決まってから、部屋が散らかりにくくなりました。暮らしやすくなっただけじゃなくて、気持ちまで明るくなった気がします」

収納家具をただ増やすのではなく、これまで使えていなかった隙間や高さを生かす。小さな部屋だからこそ効いてくる工夫です。
暮らしのアイデア③
「しまう」だけでなく、そもそも増やしすぎない

収納を工夫する一方で、ホノさんがもうひとつ意識しているのが、持ち物そのものを増やしすぎないことです。
きっかけは、現在の部屋への引っ越し。
それまでは特に洋服をたくさん持っていて、ものが増えるほど部屋も散らかりやすくなっていたそう。引っ越しを機に持ち物を大きく見直しました。

「以前は洋服がかなり多くて、部屋が散らかりがちだったんです。その結果、気持ちが沈んでいくというか、片づける気力もなくなる……みたいな悪循環になっていたんです。今は、部屋を心地よく保つためにも、必要以上に買わないようにしています」
とはいえ、すべてを隠して生活感をなくしているわけではありません。
お気に入りの洋服は、備え付けのバーを利用して、あえて見える場所に。色のある洋服が、白やコンクリートを基調とした部屋のアクセントにもなっています。

好きなものは見える場所で楽しみ、それ以外は増やしすぎない。
9畳という限られた空間だからこそ、「どう収納するか」だけではなく、「何を持つか」まで考えるようになったといいます。

本棚を置かず、家具の中に本の居場所をつくる。わずかな隙間を収納に変える。そして、そもそも持ち物を増やしすぎない。
ホノさんの部屋にあったのは、狭いからといって好きなものを諦めるのではなく、好きなものを楽しむために空間を整える工夫でした。
本や洋服、カラフルな雑貨など、自分の好きなものはしっかり楽しみながら、9畳に必要な余白も残す。そのバランスが、ホノさんらしい心地よい部屋をつくっています。
詳しい部屋のインタビューはこちらから↓



