マイクロソフトは9月30日付けでリリースされたVisual Studio Code 1.140(以下、VS Code)で、複数のAIベンダから提供されているAIモデルをオーケストレーションすることでより高品質で低コストを実現するという「HydraFusion」機能をリサーチプレビューとして実装したことを明らかにしました(VS Codeのリリースノート、GitHubブログ)。
HydraFusion is now available in @code as a Research Preview. Instead of relying on a single model, HydraFusion orchestrates multiple models and workflows to tackle coding tasks. Give it a try today! https://t.co/CCB7TN69Rz https://t.co/MidYGGCebt
— Visual Studio Code (@code) September 30, 2026
HydraFusionとはマイクロソフトの研究プロジェクトであり、GitHubのブログ「Project HydraFusion: Frontier quality via multi-model orchestration」によると、AIに指示された各タスクに対して、AIの推論、コード生成、デバッグ、ツール使用のそれぞれの能力シグナルを用いて品質基準を満たす最も効率的な実行パターンを選択することで、高品質を維持しつつ低コストなAIを実現すると説明されています。
実行パターンは以下の3つがあります。
Single(シングル)
選択されたモデルが課題を解決する
Cascade(カスケード)
効率的なモデルとして選択されたAIモデルが解決策の案を作成し、品質確認用のAIモデルがそれを検証して、より高い能力のAIモデルにエスカレーションするかどうかを判断する
Critique(批評)
まず1つのAIモデルが解決案のドラフトを作り、別のモデルファミリーのAIモデルが独立してレビューする。レビューが指摘を返すと、その指摘をもとに、ドラフトを作ったAIモデルが解決案を1回だけ修正する。
従来のGitHub CopilotのAutoモードがリクエストごとにAIモデルを自動的に選択するのに対して、HydraFusionは上記のようにタスクを解決するワークフローの中で複数のAIモデルを組み合わせる方法であることが違いとなります。
今後新しいAIモデルがGitHub Copilotで利用可能になった際には、それらを評価し、HydraFusionのモデルプールに組み込まれて使われることになるとのことです。
HydraFusionは、Copilot Pro、Pro+、Business、Enterpriseのユーザーが利用可能。Copilot BusinessおよびEnterpriseでは、管理者がプレビュー機能を有効にする必要があります。
あわせて読みたい
機械学習・AI 開発ツール Microsoft Visual Studio
AWS、DuckDBをAurora PostgreSQLに統合。ETL不要で直接データレイクを読み取り可能にしたと発表
≪前の記事
FDE(フォワードデプロイドエンジニアリング)によって開発されたAIエージェントの7割は使われず、FDEの名前で単なるコンサルティングが販売されるようになる危険が高まるとガートナーが予測