Cloudflareは、代表的なWebアプリケーションフレームワークであるNext.jsを用いて開発したアプリケーションを、Cloudflare WorkersやAWS Lambda、NetlifyといったVercel以外のサーバレス基盤に簡単にデプロイ可能にするビルドツール「Vinext 1.0」のリリースを発表しました。
Vinext 1.0 graduates from an AI experiment to a production-ready framework, letting developers run Next.js apps on Vite. This release brings advanced cache warming, broader compatibility, and an automated testing pipeline. https://t.co/z1kOPF7JC3 #BirthdayWeek
— Cloudflare (@Cloudflare) September 28, 2026
Next.jsはReactを用いた優れたフレームワークです。しかしビルドツールとしてTurbopackに依存し、またビルドされたアプリケーションはJavaScriptのコードとしてNode.js環境上で実行可能ですが、基本的には開発元であるVercelが提供するプラットフォームを前提に最適化されています。
今回Cloudflareが開発しバージョン1.0となったVinextは、Next.jsアプリケーションのビルドをTuropackではなくViteで行えるようにしました。
そのうえで、ビルドされたアプリケーションはCloudflare WorkersやAWS Lambda、NetlifyなどのVercel以外の環境でも簡単にデプロイでき、キャッシュなども活用して高速に実行できることを目指したものです。
VinextのベースとなっているViteは、開発用のローカルサーバなどを備えた多機能なJavaScriptビルドツールです。現在、最も人気に勢いのあるツールと言ってよいでしょう。
参考:「State of JavaScript 2025」公開。フロントエンドライブラリはReactがシェアを伸ばして1位、ビルドツールはついにwebpackにviteが追いつく
Cloudflareは今年(2026年)6月に、このViteの開発元であるVoidZeroを買収しています。
参考:CloudflareがViteやRolldownの開発元であるVoidZeroの買収を発表。これでAstroとViteがCloudflareの傘下に
主要な機能の99%に対応
Vinext 1.0では以下のような機能をサポートしています。
- App Router、Pages Router、静的生成(SSG)とサーバサイドレンダリング(SSR)、インクリメンタル静的再生成(ISR)などをページやコンポーネント単位で組み合わせるハイブリッドアプリケーション
- 対応するランタイムにおけるApp RouterとPages Routerでのキャッシュ機能
- OpenTelemetryやSentryなどの可観測性
- 一般的なNext.jsアプリにおける認証や画像の最適化、フォントなどに関わるNext.jsエコシステムとの互換性
現時点で主要な機能の99%に対応しているとのことです(下記は同社が公開した互換性の進捗のグラフ)。

Vinextは前述のようにさまざまなプラットフォームにデプロイできるように作られていますが、Cloudflare WorkersのランタイムへのデプロイではHyperdriveによるデータベースへの接続やCloudflareが備える画像の最適化への対応が簡単に行えるようになっているとのことです。
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