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Apple Watch Series 12の心拍精度はGarminを超えたか?両腕に装着して徹底検証

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Apple Watch Series 12の心拍精度はGarminを超えたか?両腕に装着して徹底検証
Image: Beth Skwarecki
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「ウェアラブル端末の中でもっとも正確な心拍センサー」というAppleの主張に、思わず目を奪われました。先月発売のApple Watch Series 12とUltra 4に搭載されたセンサーのことです。

心拍センサーの精度を極めるのは至難の業であり、個人的な経験から言うと、これまでAppleはこの分野でそこまで良い実績を残していませんでした。そこで、この1週間ほどApple Watch Series 12をかなりハードに使い込み、実際のところどうなのかを検証してみました。

私は精度にはかなりうるさいタイプです。長年読んでくださっている方なら、私が信頼する胸部ベルト式の心拍計とさまざまなスマートウォッチを着け比べ、その実力を確かめてきたのをご存知でしょう。ときには驚くような発見もありました。たとえば、Powerbeats Pro 2は耳が小さいと心拍トラッキングの精度が驚くほど低くなります。

また、Garmin Forerunner 570の心拍精度の高さには衝撃を受けました。それまでテストしてきたどのデバイスよりも遥かに優れていたのです(ちなみにGarminのForerunner 970、およびFenixシリーズやVenuシリーズの最新モデルも同センサーを搭載)。

Appleの主張に疑問を持った理由

新しいApple Watchは、Garminの最高峰センサーを上回るほど本当に優秀なのでしょうか。Appleはそう自信を持っていますが、私はいくつかの理由からその主張を疑っていました。

1つ目の理由は、シンプルにAppleのこれまでの実績。初期のApple Watchは、当時の大半のウェアラブル端末よりも優れたセンサーを搭載しており、精度の高さで定評がありました。たとえば2019年頃、私にとってはApple Watch Series 4のほうがWhoop 3.0よりもはるかに良い結果を出していました。

しかし、時代は進み、デバイスはどんどん進化。先ほどお話ししたようにGarminは非常に優秀なセンサーを持っていますし、Pixel Watchも驚くほど高い精度を誇ります。しかし、Appleはそこに追いつけていませんでした。

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Apple Watch Series 11は「Cティア」だった

これまでの比較テストを見れば一目瞭然です。Garminが問題なく計測できている場面でApple Watch Series 11が不具合を起こしたり、Fitbit Charge 6の横でApple Watch Series 10が苦戦したりしていました。

これまでテストしてきたすべての心拍センサーを精度でランク付けするなら、Garmin 570は「Aティア(最上位クラス)」、Pixel Watchやほとんどの優れたスポーツウォッチは「Bティア」、そしてApple Watch(Series 10および11)は「Cティア」になるでしょう。

少し前、Redditで「Appleの心拍精度(Apple Watch Series 11まで)はよくて中くらい」とコメントしたところ、マイナス評価を際限なく浴びてしまったことがありました。申し訳ないですが、それは事実なのです。

しかし、もしかすると新しい時代が来たのかもしれません。Appleは光学式心拍センサーを再設計し、より大きなLEDを採用して、それらを円形に密集して配置。新センサーが市場でもっとも正確であるという主張を裏付けるために、彼らは幅広い調査結果を発表しています(最近の競合デバイス7機種を、さまざまなアクティビティでテストしたものです)。

ただ、その有用性は限定的でした。デバイスとワークアウトの種類の組み合わせごとに、実質的に1つの数値が示されているだけなのです。実際の使用時にそれぞれのデバイスがどのような挙動を示すのかはわかりません。

データは都合よく選ばれたように感じられますし、いずれにせよ、あるセンサーがほかのセンサーよりも本当に優れているのか、あるいは具体的にどこが優れているのかを判断するには情報が足りません。だからこそ、私自身でデータを集めてみることにしたのです。

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Apple Watchの心拍精度のテスト方法

私はただの1人の人間なので、今回の実験はごく小規模で非公式な調査にすぎません。これはどんな技術レビュアーであっても同じことです。私のデータをほかの人の結果と比較するのは大歓迎ですが、それぞれの結果にはこうした限界があることを心に留めておいていただければと思います。

今回は、Apple Watch Series 12とGarmin Forerunner 570をワークアウト中に何度かテストしてみました(ワークアウト時以外のバックグラウンド測定をテストする現実的な方法はありませんでした)。メーカーの推奨通りに両手首に1つずつデバイスを装着し、同時に電気式の胸部ベルトを使用して基準となる心拍数を計測しました。

  • 条件とフィット感:私の肌の色は比較的明るく(これが精度を上げる可能性があります)、手首にタトゥーもありません。そのため、どちらのセンサーも両腕でクリアな信号を受信できるはずです。手首の太さは6インチ(約15㎝)と平均より細めなので、どちらの時計も42㎜サイズの本体を着用しました(好みに応じて大きなサイズも選べます)。精度の高い計測にはフィット感が不可欠ですが、どちらのデバイスでも適切なフィット感を得られたと感じています。両方のデバイスが手首に同じようにぴったりと密着するよう最善を尽くしました。
  • テスト環境:これらのデバイスを一緒に着けて、トレッドミルでのランニング、屋外のトレイルランニング、ローイング(ボート漕ぎ)、いくつかの筋力トレーニングを行いました。
  • 強度の変化:ワークアウトの中には、強度が急激に変化し、グラフに山と谷ができるものもあれば、より安定したペースのものもありました。
  • 外部要因の考慮:ダンベルやローイングマシンのハンドルなどを握る動作は、一部のデバイスで精度の妨げになることがあるため、あえてこうしたワークアウトを取り入れています。また、周囲の光や気温も精度に影響を与える可能性があるため、さまざまな天候条件の下でテストを行いました。
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気になるテスト結果は?

Image: Beth Skwarecki
Image: Beth Skwarecki

最初に行ったテスト(以前にも共有したものです)では、Apple WatchとGarminの両方が良いパフォーマンスを見せましたが、それぞれに弱点もありました。

Garminはインターバルの開始時に少し遅れることがありましたが、すぐに追いつきました。Apple Watchにはその問題はありませんでしたが、心拍数の小さなスパイク(急上昇)で一番高い数値を逃すことが。この比較は引き分けと言っていいでしょう。

ほかのトレイルランニングやトレッドミルでのランニングでも、似たような傾向が見られました。どちらの時計もほとんどの時間は正確に測定できていましたが、それぞれに独自のクセがありました。Garminはスパイクの始まりを逃しやすい傾向があり、Apple Watchはデータポイント全体を落としてしまう(記録されない)ことが多く、特にワークアウトの序盤でそれが顕著でした。

ある日、ジムで3つのミニワークアウト(トレッドミル、ローイング、筋力トレーニング)をこなしました。筋力トレーニングには、オーバーヘッド・バーベルプレス、フロントスクワット(クリーングリップ)、ダンベルカールのセットが含まれています。そのときのグラフを見ると(Apple Watchが赤、胸部ベルトがグレー、Garminが紫)、次のようになります。

Image: Beth Skwarecki
Image: Beth Skwarecki
  • トレッドミル:両方のデバイスが同等のパフォーマンスを発揮。それぞれに小さなズレはあったものの、どちらもかなりうまく機能していました。
  • ローイング:Garminのほうが苦戦しており、2回目のインターバルのほぼ半分を逃してしまいました。ただ、Apple Watchも完璧というわけではなく、いくつか過大評価している箇所があり、インターバル間のもっとも低い数値を常に拾えているわけではありませんでした。
  • 筋力トレーニング:どちらのデバイスも散々な結果でした。Garminは数値を低く読み取ることが多く、Apple Watchは高く読み取ることがあり、報告された数値の総数も少なくなっていました。(この様子は、データポイントを点で表示したグラフで見るとより分かりやすいです)。
Image: Beth Skwarecki
Image: Beth Skwarecki

他社に遅れをとっていないAppleのセンサー

今回のデータを見て一番のニュースだと思うのは、Appleの心拍精度がもはや他社に遅れをとっていないということです。今回のテストでは、Apple Watch Series 12はかつてのSeries 10や11よりもはるかに正確。

Appleは非常に優れた心拍センサーを作り上げており、その点は大いに称賛されるべきです。もう「Appleのセンサーは中くらいだ」と人に言う必要はなくなりました。

では、最高の心拍センサーを持っていると言えるのでしょうか? そこに関しては、まだ確信が持てません。Garminの最高峰センサーと互角に渡り合っているのは確かで、それは見事です。

Garminが珍しく苦戦するような場面でも、Appleはたいてい、ほぼ正確な数値を弾き出しています。しかし、私はGarminが絶好調のときに描く、ほぼ完璧なグラフを見たことがあります。Appleのグラフでそこまで完璧なものは見たことがありません。

Apple Watchのセンサーは、ワークアウトの開始時に正確な数値まで上がるのに手間取ることがあり、ときには過大評価し、インターバルが急激に変化したときには低い数値まで下がりきらないことがあります。

そして何より、データポイントの少なさが気になります。まるで、Apple Watchは「確信が持てない数値は記録しない」ようにしているかのようです。間違っているかもしれないデータを記録するよりはマシだという見方もできますが、一部のチャートに奇妙な空白を残すことになります。

しかし、「もっとも正確」と断言できるのか?

だからこそ、「ウェアラブルでもっとも正確」という主張を深読みしたくなってしまうのです。

ほかのデバイスが不正確な数値を記録してしまう場面で、Appleのセンサーがデータの記録を見送ったとしたら、正しい線上にあるデータポイントの割合が多いAppleのほうが「より正確」だと言えるのでしょうか?

その主張はおそらく妥当ですが、それでもこのデバイスに「最高」の称号を与えるのは少ししっくりきません。

それに、本当にすべてのウェアラブル端末と比較したいのであれば、時計の光学式センサーよりも客観的に正確であり、身につけるものである「胸部ベルト」も考慮に入れるべきではないでしょうか。

ここまでいろいろと分析してきましたが、手首で測る心拍数の精度において、Apple Watchに「ベスト」という決定的な称号を与えるのは難しいと感じています。とはいえ、信じられないほど優秀なのは間違いなく、Garminと同じ「Aティア」に位置づけるべきでしょう。

Appleの皆さん、お見事です。市場でトップクラスの時計用センサーに肩を並べる製品を作り上げました。これ以上優れたものがあるとは、私には言えません。

▼価格抑えたスタンダードモデルも一手

Beth Skwarecki

Lifehackerのシニアヘルスエディターで、2015年から健康、フィットネス、科学について執筆している。2017年、カーネギー科学賞科学コミュニケーション部門を受賞。生物学の学士号を取得後、バイオインフォマティクスアナリストとして勤務した経験があり、大学レベルで生物学、環境科学、栄養学の講座を教えている。

source: Apple

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