一般社団法人沖縄観光DX推進機構は11月17、18日の2日間、宿泊施設向けに「第1回 HOTEL ENGINEERING EXPO-人材不足を乗り越えるためのヒントを見つける2日間-」を沖縄県うるま市のタップホスピタリティラボ沖縄で開催する。参加料は無料。来場予約は公式サイトのオンラインフォームで受け付けている。


開催概要と来場予約
開催概要は次の通り。
- 日時:1日目は2026年11月17日(火)12:00〜19:30。18:00から参加者による交流会を開く。2日目は11月18日(水)10:00〜18:30
- 場所:タップホスピタリティラボ沖縄(沖縄県うるま市州崎14-27)
- 参加費:無料
- 来場予約:オンラインのフォームから受け付け中
開催期間中は、THL沖縄の館内を自由に見学できる。
主催は一般社団法人沖縄観光DX推進機構(OTDO)、共催は一般社団法人宿泊施設関連協会(JARC)、協賛はタップホスピタリティラボ沖縄。後援は沖縄県、一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー、沖縄県ホテル旅館生活衛生組合、一般社団法人沖縄県ホテル協会、一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター。
問い合わせ先は電話098-901-6381(代表)、メールinfo@otdo.or.jp。
基調講演とパネルディスカッション
基調講演は11月17日13:00〜14:00。東洋大学国際観光学部の徳江順一郎准教授が「ホスピタリティマネジメントとは」と題して登壇する。
講演の概要は次の通り。「ホスピタリティマネジメントとは精神論ではなく、サービス提供場面における不確実性を制御し相互信頼の関係を築くプロセスです」として、これからの時代に不可欠な「対人マネジメント」の本質と、その実践的な手法を解説する。
パネルディスカッションは11月18日13:00〜13:45。テーマは「マニュアルを越え、顧客との持続可能な関係を築く教育とは」。
自己犠牲の誤解を解き、信頼を生む「関係性マネジメント」を議論する。型を外すプロの価値を解明し、スタッフが疲弊せず自律的に絆を築く手法を探る。次世代のホスピタリティ教育論を提言するセッションだ。
登壇者は次の通り。
- ファシリテーター:徳江順一郎氏(東洋大学国際観光学部 准教授)
- パネリスト:福永健司氏(ハレクラニ沖縄 総支配人)
- パネリスト:後藤康氏(琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ 総支配人)
- パネリスト:得田秀範氏(城山ホテル鹿児島 副総支配人)
セミナー6本
セミナーは両日で計6本。
1日目は2本。
11月17日15:20〜15:50は「テクノロジーで進化する、未来のホテル経営」。株式会社タップ ホスピタリティサービス工学研究所 ソーシャルイノベーションR&D部 部長の原口雄一郎氏が登壇する。原口氏は元大阪・関西万博 パナソニックグループパビリオン総合プロデューサー。人手不足による縮小ではなく、テクノロジーで質を高める「攻めの経営」へ。最新のIoTやAIが宿泊現場をどう変えるのか、未来のホテル経営のあり方をトレンドとともに伝える。
11月17日17:00〜17:30は「多国籍スタッフとつくる働きやすい職場~相互理解を深めるコミュニケーションのヒント~」。沖縄キリスト教学院大学の愛甲香織客員教授が登壇する。多国籍スタッフが安心して働き、力を発揮できる職場づくりが求められているとして、現場で培った経験をもとに、相互理解を深めるコミュニケーションや働きやすい職場づくりのヒントを紹介する。
2日目は4本。
11月18日10:30〜11:00は「AIが変える宿泊施設の設備管理~修繕データで作る予防修繕・投資計画~」。株式会社リウシス代表取締役の苅谷治輝氏が登壇する。日々蓄積される修繕・インシデントデータをAIで分析し、予防修繕計画や設備投資計画の策定、過去履歴からの最適解決策の自動提案へ活用する方法を、宿泊施設の実例を交えて解説する。
11月18日12:15〜12:45は「AIに選ばれ、AIで接客する。口コミとAIが創る次世代ホスピタリティ」。TrustYou株式会社代表取締役の大槻久慶氏が登壇する。生成AIの台頭で旅行者のホテル検索は激変しているとして、AIに「選ばれる」ための最新の口コミ対策と、AIエージェントを活用した新たなゲスト対応を解説する。業務効率と顧客満足度を両立する次世代のホスピタリティを語る。
11月18日15:00〜15:30は「マーケター不足は本当に深刻な問題なのか」。株式会社micado代表取締役の田代貴彦氏が登壇する。マーケター不足を採用問題だけで捉えず、売上判断に必要な情報整備とAI活用により、現場の実行力とゲストサービスの余力を高める方法を伝える。
11月18日16:45〜17:15は「スタッフへの教育体系と、実践スキームの構築」。株式会社トゥルース取締役会長で里山ホテルかねのね丹波オーナーの笹西真理氏が登壇する。AI時代に選ばれるホテルをつくる鍵は現場で働く人の力だとして、接客品質を高め、スタッフが育つ職場をつくるための教育設計と、現場で続く育成の仕組みを紹介する。
ピッチプレゼン:各社が提案
ピッチプレゼンは両日に分けて実施する。
11月17日14:10〜15:10
- 株式会社ShipAll(テクノロジー)「インバウンド客の苦痛第2位がなぜ解消されなかったのか?」:苦痛第2位は荷物の悩み。空港でのチェックイン時の行列、重量オーバー時の急ぎの選別作業、荷物受け取り時の待ち時間も含む。特許出願済みのサービスを紹介する。
- シーアンドアールエム株式会社(テクノロジー)「AIプログラミングで内製化時代へ」:日本語で指示すれば自動的にプログラムを生成するAIプログラミングで、システムの内製化が進むと予測されている。取るべきIT投資戦略を最新AI事情とともに解説する。
- 株式会社笑顔育(人材教育)「笑顔が生み出す、選ばれるホテルの第一印象」:笑顔が接客品質、顧客満足、働きやすい職場づくりにもたらす効果を、研修実績をもとに伝える。
- 株式会社メディ・エンジン(職場環境改善)「インバウンド旅行客向けメディカルソリューション」:多言語対応のオンライン診療・往診サービス「JIC(Japan International Clinic)」をホテル内に導入し、フロントスタッフの負担を軽減する。複数ホテルへの導入実績がある。
- アイモプラン(テクノロジー)「人手不足を建築から考える」:THL沖縄の設計担当者としての経験から、アナログの建築にデジタルを取り込む難しさと、これからの建築にできることを実例とともに提案する。
11月17日16:00〜16:50
- Payn株式会社(職場環境改善)「宿泊税のとり漏れ問題、請求・回収を自動化」:2027年2月に沖縄県で「定率2%」の宿泊税が始まる。宿泊税のほか、キャンセル料や損害請求などの請求業務を自動化する仕組みを紹介する。
- 株式会社リモートロックジャパン(テクノロジー)「スマホ×スマートロックで省人化と新体験」:Apple/Googleウォレット等を活用し、チェックインから客室解錠までをキーレスで完結させる。暗証番号やQRコードを予約と連動して自動発行する。
- 株式会社ダイブ(人材確保)「関係人口採用が人手不足の勝敗をわける」:リゾートバイトの平均就業期間は半年近く。年間約5万人を送り出す実績をもとに、延長・定着・転換を生む受け入れ方を解説する。
- アンドプラス株式会社(テクノロジー)「収益最大化を実現するデータ活用の新常識」:レベニューマネジメント支援システム「ANDPLUS」を活用したデータ活用や運用方法を紹介する。
11月18日11:10〜12:00
- 株式会社トゥルース(人材教育)「選ばれ続ける宿の人材育成」:覆面調査による現状把握から、集合研修、現場OJT、フォローアップまでを組み合わせた教育サイクルを紹介する。
- TrustYou株式会社(テクノロジー)「LTV最大化と現場の省人化を両立! AIとCDPによる次世代ホテル戦略」:CDPとAIで「顧客のファン化」と「業務の省人化」の両立を提案する。
- 株式会社micado(テクノロジー)「予約データから、次の一手を自動で見つける」:予約データを読み込むだけで、今日やるべき施策と明日以降に打つべきアクションを可視化する。
- 株式会社コノル(テクノロジー)「これからのホテルの鍵の形とは?」:AppleウォレットやGoogleウォレットにルームキーをデジタルパスとして登録し、スマホをかざして解錠する仕組みを説明する。
11月18日14:00〜14:50
- 株式会社リウシス(職場環境改善)「現場がつながる修繕・点検管理アプリ」:ホテル・旅館特化型の施設メンテナンス管理アプリ「HoteKan」を、導入事例とともに紹介する。
- 株式会社タップ(テクノロジー)「ホテルシステムがつなぐ、人とテクノロジー」:スタッフの早期戦力化と業務負担の軽減を支援する運営のあり方を考察する。
- tripla株式会社(テクノロジー)「自社予約10%増! インバウンド獲得の具体策」:インバウンド客が迷わず直接予約できる環境づくりやGoogle連携による集客、事前決済など、直販率を高める策を伝える。
- 株式会社デンソー(テクノロジー)「QRコード電話『Q-Gateway』」:QRコードを読み取るだけでスマホが施設への連絡窓口となる、アプリ不要のコミュニケーションサービス。
11月18日15:40〜16:30
- 三菱電機ビルソリューションズ株式会社(テクノロジー)「建物の設備連携で支えるロボット移動支援」:IoTプラットフォーム「Ville-feuille」を活用し、エレベーター連携やロボット管制などを紹介する。
- 株式会社アイテックス(テクノロジー)「ロボットのご案内」:取り扱うロボットの仕様、価格、導入のメリット等を紹介する。
- 株式会社mov(テクノロジー)「AIに選ばれるインバウンド×口コミ集客法」:「Googleマップ」と「口コミ」の最新活用トレンドを解説する。
- 株式会社EDEYANS(テクノロジー)「バックヤードにRevPAR改善の秘訣あり」:コーネル大学の研究が示す「顧客満足度スコアのわずか0.1ポイント改善が、RevPARを最大1.42%押し上げる」という事実をもとに、バックヤード業務の自動化策を伝える。
ブース出展企業
ブース出展は次の企業(順不同)。
- テクノロジー:TrustYou、リモートロックジャパン、タップ、三菱電機ビルソリューションズ、USEN-ALMEX、アビリブ、アイテックス、アンドプラス、デンソー、ホスピタリティテックEXPO、tripla、シーアンドアールエム、mov、コノル、NUWAロボティクスJAPAN、EDEYANS、TISI
- 職場環境改善:サラヤ、リウシス、FIELD、メディ・エンジン
- 人材教育:トゥルース
- 人材確保:ダイブ
リウシスは2日目のみの出展となる。
関連イベント
11月19日、20日には、沖縄サントリーアリーナで「ResorTech EXPO 2026 in Okinawa」が開かれる。主催はResorTech EXPO in Okinawa実行委員会。沖縄最大のIT・DX展示商談会で、主な来場者は全ての産業でテクノロジー・サービスを必要とする事業者、行政関係者、学生、マスコミ。