- このコラムはBusiness Insiderの無料ニュースレターに掲載されたコラムです。
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先週はコラムをお休みし、ニューヨーク出張に出かけていました。
Business Insiderはアメリカ・ニューヨークで生まれたメディア。世界でさまざまな言語に翻訳されており、私たちはその日本版です。年に1回、各エディションの担当者が集まるインターナショナル・サミットに参加してきました。
10月最終週、中間選挙直前のニューヨークは穏やかな晴れ。オフィス近くにも事前投票所が設けられ、多言語の案内板が出ていました。終日のミーティング、そして久しぶりのBusiness Insider主催のビジネスカンファレンスに参加し、いろいろ考えをめぐらせて帰国しました。
トラフィックゼロの時代をどう生き抜くか
まずはメディアの話。メディアをめぐる状況が大きく変わっているのは、アメリカも世界各国も日本も同じ。「トラフィックゼロの時代」という言葉から始まり、Business Insiderのさまざまなチャレンジについて多く聞いた中で、メディアが目指すところは「原点回帰」という一言で表せそうだと感じました。
日本でもメディア業界で少し話題になっていますが、例えばBusiness Insiderはトップページを「READ/WATCH/LISTEN」という3つの機能で分けています。これについて、経営陣は「Best for users is best for clients.(読者にとっての最善は、クライアントにとっても最善)」と話しました。
いかに読者にとって有益な情報を伝え、読者との関係を深めていくか。そのときの読者というのは、私たちが大切にしている価値観に共鳴してくれる人たちです。
グローバル編集長の横顔

もう一つは少し肩の力を抜いた話を。2024年からグローバル編集長を務めるJamie Heller(ジェイミー・ヘラー)氏は元ウォール・ストリート・ジャーナルの編集者です。彼女を見ていると映画「プラダを着た悪魔」のミランダをつい思い浮かべてしまいます。もちろんファッション誌とビジネスメディアでは領域も違いますし、ミランダのような傍若無人さもありません。
会議で編集部員にてきぱきとフィードバックをする姿や、カンファレンスでネイビーのパンツスーツを着こなしきりっと挨拶する姿は、日本では少なくなった憧れのメディアの編集長、という佇まい。

近寄りがたい雰囲気をまといながら、私を見て「昨年も会ったわね」と声をかけてくれるところに、さすが多くの人と向き合ってきた人だと思わされました。
余談ですが、彼女が昼間の会議と同じ日のディナーで、洋服を変えていたこともここに書き添えておきます。昼間はカフスにピンクやカーキのあしらいがあるアイボリーのシルクブラウス。夜はそれが黒のブラウスに変わり、シックな装いになっていました。
先日のこのコラムでご案内したとおり、Business Insider Japanは11月から新しい体制となりました。ニューヨークでも語られていた「読者にとっての最善」を出発点に、読者のみなさまの背中を押す情報をお届けできるよう努めていきます。