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55歳で小売業から客室乗務員に転身…年齢がこれほど強みになるとは思ってもみなかった

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A flight attendant taking a selfie with a plane in the background.
客室乗務員の資格を最近取得したクレイグ・セレク氏。最も気に入っている滞在地は、ワイオミング州ジャクソンホールだという。
Courtesy of Craig Celek
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  • クレイグ・セレク氏は今年、50代半ばで小売業の職を離れ、客室乗務員に転身した。
  • 年齢を重ねたことで培われた人生経験と強い職業倫理を、この仕事に活かしているという。
  • X世代であるセレク氏は、この転職を自身のキャリアにおける「第3幕」と表現している。

この記事は、ブルックリン在住で客室乗務員を務めるクレイグ・セレク(Craig Celek、56)氏とのインタビューに基づいている。文章は、長さとわかりやすさを考慮して編集している。


2026年2月、私は自分のキャリアにおける「第3幕」と呼んでいる新たなステージへと踏み出した。

大学を卒業してすぐ、香港の出版社で15年間働いた後、ニューバランス(New Balance)で店長を務め、その後サックス・オフ・フィフス(Saks Off 5th)で指導的な役割を担った。

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小売業での15年間は素晴らしいものだったが、次第に新しいことに挑戦したいという気持ちが強くなった。次のキャリアの機会を探し始めたところ、航空会社での仕事に魅力を感じた。

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客室乗務員になった、同年代の友人たち

私には、キャリアの第2幕や第3幕として客室乗務員になることを選んだ40代後半や50代の友人が多い。彼らに背中を押され、私は2025年11月に応募することにした。

アメリカの主要な航空会社であるアメリカン航空(American Airlines)、ユナイテッド航空(United Airlines)、デルタ航空(Delta Air Lines)が、特に接客業の経験がある年齢層の高い人の採用に前向きであることを知っていた。

A flight attendant serving orange juice aboard a flight.
デルタ航空ですべての座席クラスを担当するセレク氏。
Courtesy of Craig Celek

3社すべてから内定をもらったが、特にデルタ航空の面接プロセスには感銘を受けた。一緒に選考を受けた人の半数が45歳以上だったことには安心感を覚えたし、中には62歳の人もいた。

その後、2月初旬から訓練を受けた。小売業での経験が、最も重要な要素だったことは間違いない。それでも、デルタ航空がX世代を採用する理由の一つは、私たちが仕事の進め方を知っているからだと思う。

年齢を重ねると、忍耐力と知恵が身につく

私たちには人生経験があり、それが人々のニーズを理解し、緊急事態に対応する能力につながっている。

私は十分な経験を積んでこの業界に入り、まず相手の話に耳を傾け、反射的に反応しないということを心掛けた。年齢を重ねると、忍耐力と知恵が身につくものだ。

小売業界で最も困難な時期に身につけたスキルが、新しい仕事においても日々役立っている。お客さまが何かに問題があると感じた場合、まず考えるのは「どうすれば満足していただけるか」ということだ。

A middle-aged man and his father in Paris
セレク氏の父リチャード氏(92)も、無料でパリ旅行に同行した。
Courtesy of Craig Celek

以前、アトランタからニューヨークに向かう便が、ひどい悪天候に見舞われたことがある。本来なら2時間もかからないはずのフライトが、結局11時間もかかる旅になってしまった。

私とチームは、その間ずっと250人の乗客に気持ちよく過ごしてもらうことができた。そう簡単にできることではないだろう。

その秘訣の一つは、偉大な故ドリー・パートン(Dolly Parton、カントリー歌手)の言葉を借りれば、「少し甘いくらいがいい」ということだ。

デルタ航空では、すべての座席クラスを担当していて、どれも楽しい。特に上位2クラスで気に入っているのは、よりきめ細かなサービスを提供できることだ。お客様も気さくに会話を楽しみ、すばらしい時間を過ごしている。

新しい場所を知る喜び

そして、国内外を問わず、さまざまな目的地を訪れることができる。これまでも多くの旅をしてきたが、乗務員として行くのはまた別の味わいがある。

特にお気に入りなのは、クールでクリエイティブな雰囲気があるワイオミング州のジャクソンホールだ。コロラドスプリングスやモンタナ州ボーズマンについても、同じような印象を持っている。

アメリカ西部についても詳しくなってきて、どの街や都市も、今では馴染みのある場所になった。特に食やアートのシーンについて知ることに夢中になっている。

リスボン、ローマ、ロンドン、アテネといった世界の主要都市についても同様だ。

An older man in an airplane seat is eating an ice cream sundae while watching the seat-back TV.
ファーストクラスでアイスクリームサンデーを楽しむ父リチャード氏。
Courtesy of Craig Celek

勤務スケジュールは柔軟だが、通常は3日間のまとまった休みが取れる。父は92歳だが、今も非常に健康で、私と一緒なら無料で搭乗できる。

最近はダブリンとパリに行った。ファーストクラスで父がアイスクリームサンデーを食べている姿を見ることほど、従業員として大切にされていると実感できる瞬間はない。

基本給は給与パッケージの一部に過ぎず、これに搭乗手当と、ルート変更に伴う手当などが加算される。採用プロセスでは、勤務シフトと勤務時間によっては、初年度に最大8万ドル(約1260万円)を稼ぐことも可能だと言われた。

4月以来、私は209便に乗務し、そのうち29便は長距離路線だった。今、人生で最高の時間を過ごしていると、心から言える。

50代半ばになった今も、変化と、それに伴う冒険を心から楽しんでいる。


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