トピック
- 伊藤梓
2026年10月30日 00:00
仕事やプライベートで宿泊するときに、手軽に宿泊できるホテルでは、サービスや快適性、睡眠の質などを犠牲にしなければいけないイメージはないでしょうか? 私自身、出張でビジネスホテルに宿泊することが多く、疲れてベッドに倒れ込んで眠るものの、翌日疲れが取れずに体を引きずって仕事へ……ということも多く経験しています。
しかし、スーパーホテルでは、ベッドや枕、天然温泉など、特に睡眠の質にこだわったサービスを提供しているとのこと。「ぐっすり眠れるホテルがあるならぜひ体験してみたい!」と、早速「スーパーホテルPremier池袋天然温泉」(東京都豊島区池袋2-64-6)を訪れてみることにしました。
低反発・もちふわ・ヒノキの香りでリラックス……8種類からベスト枕を選べる
「スーパーホテルPremier池袋天然温泉」は、池袋西口から徒歩約5分。にぎやかな繁華街を通り抜けて、喧騒から離れた場所に位置しています。外観は黒を基調としていて上質な雰囲気。エレベーターに乗り、フロント階に到着すると、きれいで落ち着く雰囲気のロビーと、親切であたたかいフロントのスタッフが出迎えてくれました。
受付をしていてふと気になったのが、エレベーター横にあったボード。スタッフに伺うと、これはホテル周辺のお勧めスポットなどを紹介してくれる「ご当地応援ボード」だそう。スマホでQRコードを読み込み、簡単な質問に答えていくと、お勧めのスポットやお食事処を教えてくれるようになっていました。
「もしホテル周辺の情報をさらに知りたいなら、観光やカフェ、グルメ、居酒屋など、得意分野のスタッフ(ご当地結びスタ)がご案内します」とのこと。スタッフの得意分野は身につけている「Myご当地バッジ」を見ればすぐ分かるようになっているので、自分が知りたい情報をピンポイントで聞くことができます。「スタッフに聞いてみたいけど、ちょっと気が引ける」という人でも、お客さまと地域を結ぶ「ご当地結びスタ」がいることによって、もっと気軽に地域のことについて質問できそうだなと感じました。
そして、カウンター横に大きなスペースで設置していたのが枕コーナー。なんと8種類もの枕が用意されているとのこと! どの枕も、硬さや高さなどそれぞれの特徴が書かれていて、好みを細かく選べるようになっています。
実際にスタッフの方に自分にはどんな枕が合っているか相談してみました。「普段どんな枕を使っていますか?」「どのような姿勢で寝ていますか?」と質問されたので、家では低反発の低めの枕を使っていて仰向けで寝ていることを伝えると、わたされたのは「低反発 黄枕」。
「低反発 黄枕」は、低反発枕のなかでも高さは低めで、仰向けで寝る人用に首のラインに沿ってフィットするようになっているそうです。ほかにも、横向きで寝る人が使いやすい枕や、森林浴のようなリラックス効果を期待できるひのき枕、いびきを軽減する効果を見込める高めの枕など、それぞれのニーズに合わせて枕を選ぶことができます。
さらに、館内着として「超・ぐっすりパジャマ」も用意されていました。今でこそリカバリーウェアは話題になっていますが、スーパーホテルでは昔から快適に眠れる館内着に力を入れていたそうです。「超・ぐっすりパジャマ」の着心地が気に入って購入する方もいるとか。
スーパーホテルはアメニティも充実していて、オリジナルのオーガニック化粧水や乳液、美容液など、さまざまなアイテムから5点まで選ぶことができ、そのなかに快眠用のサプリやハーブティーまで用意されていました。
また、これらの睡眠コーナーの横には「『ぐっすり眠れる』ことをお約束します。できなければ宿泊料金をお返しします」と大きく書かれたパネルが。なんとスーパーホテルでは、「睡眠の品質保証」も行なっていて、ぐっすり眠れず、ルームチェンジができなければ返金保証にも対応しているそうです。この試みだけでも、スーパーホテルがいかによい睡眠を提供することに並々ならぬ力を入れているかが感じられました。
眠りへのこだわりがこれでもかと詰まった客室。ベッドはオリジナルのマットレスを独自開発
すでにフロント周辺だけでも驚きがいっぱいでしたが、「実際に眠るのは客室!」ということで、お部屋もチェックすることに。
今回宿泊するシングルルームへ入ってみると、入口の足元には「靴を脱いで『ぐっすり』お眠り下さい Have a good sleep」の文字が。これまでスーパーホテルに泊まったときには、「ずいぶん丁寧なお出迎えだなぁ」と思っていたのですが、本当にぐっすりにこだわっていることがここにも現われていたんだと納得。
ホテルで眠るときに特に気になるのは、やっぱり「音」。スーパーホテルでは、音に関しては多岐にわたって配慮されているそうです。まず、入口の扉には隙間がないようにパッキン(エアタイトゴム)が付いており、廊下から音が入りにくいようになっています。外からの音にも対応していて、二重窓が高い防音性能を発揮するそうです。
また、意外と気になるのが冷蔵庫の音。電源をオンオフできるホテルもありますが、夜の間も飲み物などを冷やしておきたいときはありますよね。スーパーホテルでは静音冷蔵庫が使われているので、電源が入った状態でもほぼ気になりません。
また、窓には遮光カーテンが設置していて、カーテンを下ろすと部屋は文字どおり真っ暗に。これなら外からの明かりに左右されずに、しっかり睡眠を取ることができそうだと感じました。
お部屋が防音性や遮光性に優れていることは理解できたので、次は肝心のベッドです。なんとシングルルームなのにベッドがかなり大きい!? セミダブルサイズ相当らしいのですが、私が自宅で使っているセミダブルよりももっと大きく感じました。公式Webサイトによると、快適に寝返りを打つことができるよう140~150cm幅のワイドサイズのベッドを採用しているそうです。
また、このベッドはスーパーホテルが独自に開発したもの。体の負担が少ないマットレスを採用しており、実際に寝転がってみると、硬過ぎず柔らか過ぎず、体の形に心地よくフィットしてくれる感触がありました。
そのほかにも、天井に湿度を調整する珪藻土を採用していたり、健康維持やリラクゼーション効果のある健康イオン水を使えたり、ヒノキの香りのルームスプレー「ヒノキアロマルームスプレー」が備え付けてあったりと、細部にわたって睡眠やリラックス効果へのこだわりが感じられました。
スーパーホテルでは、大阪府立大学名誉教授であり医学博士である清水教永氏と睡眠について共同研究もしているそうです。実際に清水博士との研究結果を応用することで、もっとも深い「ステージ4」の睡眠を体験できると実証されているとか。「なんとなくぐっすり眠れたなぁ」というだけではなく、きちんとデータで示されているという点も信頼できるポイントだなと感じました。
天然温泉の大浴場にとっぷり。アルコールも飲める無料のウェルカムバーがうれしい!
快適過ぎるので「このまま部屋でのんびりしてもいいかな」と思ったものの、「スーパーホテルPremier池袋天然温泉」には、まだまだいろいろな設備があるということで体験してみることにしました。
フロント階には、枕や館内着のコーナーのほかに、広々としたきれいなラウンジも設置しています。ソファやテーブルなどが置いてあり、飲み物を飲みながらくつろぐ人や、仕事をしている人も。こちらは共用スペースになっているので、宿泊者であれば自由に使うことができるそうです。
そして、朝食会場にもなっているレストランでは、17~21時の間に無料のウェルカムバーを実施しています。さまざまなソフトドリンクだけでなく、なんとアルコールまで提供しています! リキュールやスピリッツ、ウイスキーなどを炭酸水やソフトドリンクで割ったりして、自分で好きなお酒を作ることもできます。ワインや梅酒、店舗によってはご当地のお酒もあるそうです。
「スーパーホテルPremier池袋天然温泉」では、東京23区内唯一の醸造所である東京湾醸造の「純米吟醸原酒 江戸開城 ALL TOKYO」、杉チップを熟成酒に漬け込んだ石川酒造の「東京の森」、澤乃井(小澤酒造)の純米吟醸「東京蔵人」など、すべて東京で作られた日本酒を提供していました。米どころであればご当地の日本酒もありそうなものですが、「東京でもご当地の日本酒が飲めるんだ!」と感動。
Premier店舗限定のおつまみとして置かれていたのは、柿の種やナッツ、バナナチップスのほか、朝に焼かれたパンの余りである「サステナベーカリー」も。宿泊者側としてもちょっとした軽食があるのはうれしいですし、フードロスの観点でも素晴らしい取り組みだなと感じました。
私はお酒が好きな方なので、自分で作ったカクテルを少しいただき心地よい気分に。さらに「オリジナルぐっすりハーブティー」も提供しているとのことなので、眠る前にいただくことにしました。ノンカフェインで、睡眠に効果的なカモミールやラベンダーなどを使ったオリジナルブレンドのハーブティーだそうで、カップに注ぐとよい香りが。一口飲んでみると、想像していたハーブティーよりずっと優しい風味で、体もあたたまり、ほっこりとした気分になりました。
さらに「スーパーホテルPremier池袋天然温泉」には、名前のとおり、天然温泉の大浴場があります。この温泉は、奥湯河原から運ばれてきたもので「美肌の湯」と呼ばれています。名前のとおり、美肌効果を期待できるほか、神経痛や筋肉痛、関節痛など、多岐にわたる効能があるそうです。
私も早速入ってみて、ひのきのよい香りのするお湯にじっくり浸かっていると、体のなかから温まり、体がほぐれていく感覚になりました。仕事で出張に行くときに、温泉に入ることなんてほとんどないので、「出張で温泉に入れるなんて最高」と感動。
それに輪をかけてうれしかったのは、女性用の大浴場が女性専用フロアにあって安心できたことと、浴室の洗面台のほかにパウダールームが別部屋として用意されていること。
女性は髪を乾かしたり、スキンケアをするのに時間がかかるので、浴室の洗面台では「次の人が来ちゃうのでは」と慌てたり、スペースが空いていないこともしばしば。パウダールームには、ドライヤーはもちろん、きれいで明るい大きなミラーのほか、アメニティやヘアアイロンもあるので、ゆっくりと身支度を整えることができます。
女性同士で宿泊するときには、朝の身支度の際に、ドライヤーや鏡を上手く共有するのは意外と大変。こんなふうにパウダールームがあれば、お互いのタイミングを気にせずに身支度ができるので、朝もバタつかずに済みそうです。女性に対しても配慮されたこまやかな気配りを見て「ここまで考えられているのはすごいなぁ」と感銘を受けました。
ウェルカムバーを楽しんだあと、温泉に入って部屋に戻ると、すっかり心も体もリラックス状態。少し水分補給をしてベッドに寝転がると、選んでもらった枕とベッドに吸い込まれるように、いつのまにか深い眠りについていました。
しっかり寝た翌朝は「健康朝食」で元気をチャージ。普段の疲れをリセットして推し活にも
翌日は、朝5時にアラームをかけていたのですが、ハッと気がついたらもう5時半! いつも仕事のときにはアラーム前に起きてしまうことも多いのですが、久しぶりにギリギリに起きてバタバタと支度をしました。本当に快眠できるので、寝坊には注意が必要かもしれません(笑)。ぐっすり眠れたおかげか、寝起きはすっきりしていて、朝から仕事に向かうのも前向きな気持ちになれました。
仕事に行く前に、スーパーホテル自慢の「健康朝食」をいただくことに。「スーパーホテルPremier池袋天然温泉」では、朝イチで焼いたパンがずらりと並んでいてよい香りを漂わせていました。パンのなかには、有機農法で作られた原材料を使用している「BIOロール」などもあり、オーガニックへのこだわりが感じられます。
ほかにも、サラダに使われている野菜もオーガニックだったり、さまざまな種類のオリジナルのドレッシングも用意していたり、どれも体が喜びそうなものばかり。できたてメニューとして、今回は「サケのレモンオイルソテー」と、「ロールキャベツのホワイトソース煮込み」が時間帯別に提供されていました。
私はサケをいただいたのですが、レモン風味でさっぱりとしていながらサケの旨みもたっぷり味わえて、美味しくて満足感の高い一品でした。美味しくて新鮮なオーガニック朝食をいただいたことで、さらに体が元気になった気がしました。
ところで、旅慣れた人なら旅行カバンのなかに歯磨きセットを常備していると思いますが、スーパーホテルでは、使わなかった歯ブラシをフロントに返却するとお菓子がもらえる「エコひいき」という取り組みを行なっています。客室の清掃とリネンの洗濯には1回で約21L以上の水を使うということから、連泊時に掃除不要を選ぶとミネラルウォーターがもらえる「エコひいき」も行なっています。
スーパーホテルでは、1泊の宿泊で発生するCO2の分をクリーンエネルギー事業に投資するカーボン・オフセットやCO2フリー電力による「CO2実質ゼロ泊」を2024年から全店で実現しているそうです。
至れり尽くせりな快眠へのこだわりをたっぷり味わい、体をしっかり休ませたあとは、爽やかな気持ちで美味しい朝食をいただく。久しぶりにすっきりした気分で朝を迎えて、これからのモチベーションを高めることができたような気がしました。
スーパーホテルのユーザーのなかには、平日直前の日曜にあえて宿泊して、週の初めからリフレッシュして活動するという利用法を実践している人もいるそうで、ホテル泊で普段の疲れをリセットできるなら、自宅から遠く離れたライブ遠征や聖地巡礼といった推し活も元気に過ごせそうです。
これまで勝手にイメージしていた、なかなか快適に過ごすことができないビジネスホテル像がよい意味で崩れ、「スーパーホテルなら、モチベーションを高めたり、体をリフレッシュするためにまた積極的に泊まってみたい!」と感じた素晴らしい宿泊体験でした。





































