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ESAの二重小惑星探査機「ヘラ」が目標の二重小惑星を撮影 初めて2つの天体として識別

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ESA(ヨーロッパ宇宙機関)は2026年10月27日付で、二重小惑星探査ミッション「Hera(ヘラ)」の探査機が撮影した小惑星「Didymos(ディディモス)」とその衛星である小惑星「Dimorphos(ディモルフォス)」の画像を公開しました。ヘラ探査機がディディモスとディモルフォスを別々の天体として捉えたのは今回が初めてで、2026年11月の到着が近づいていることを実感させるものとなりました。

1つの点から2つの点へ

ESAの二重小惑星探査機「ヘラ」が2026年10月18日に撮影した小惑星「ディディモス」と「ディモルフォス」(Credit: ESA)
【▲ ESAの二重小惑星探査機「ヘラ」が2026年10月18日に撮影した小惑星「ディディモス」と「ディモルフォス」(Credit: ESA)】

こちらが公開された画像です。ESAによると、大きさはディディモスが約780m、ディモルフォスが約151mで、2つは平均1.15km離れて互いを周回しています。2026年10月18日に撮影されたもので、この時のヘラ探査機は2つの小惑星から約1280km離れていました。

ヘラのプロジェクトサイエンティストを務めるESAのMichael Kueppers氏は、「この画像で、小さいほうの小惑星ディモルフォスが初めて見えるようになりました。この撮影の前まで、探査機はディディモスの系をまだ1つの点として捉えていました。しかし今では、この最初の画像でディモルフォスはおよそ1ピクセルしかないにもかかわらず、親天体からはっきりと離れています」と述べています。

探査機衝突後の小惑星を間近で観測

ディモルフォスは、NASA(アメリカ航空宇宙局)のミッション「DART」の探査機が衝突した小惑星です。DARTはプラネタリーディフェンス(※)の一環として計画されたミッションで、地球に衝突するおそれのある小惑星の軌道を意図的に変更する「キネティックインパクト」と呼ばれる技術の実証が行われました。

※…深刻な被害をもたらす天体衝突を事前に予測し、将来的には小惑星などの軌道を変えて災害を未然に防ぐための取り組み。惑星防衛、地球防衛とも。

ESAによると、DART探査機衝突後のディモルフォスの公転周期は、衝突前の11時間55分から約33分短くなりました。ただ、キネティックインパクトの効果を十分理解するためには、ディモルフォスの正確な組成・構造・質量といった情報に加えて、衝突で生じた変化を調べることが欠かせません。

ヘラ探査機はDART探査機衝突後のディモルフォスを間近で観測することで、プラネタリーディフェンスに資する情報を得ることを目指しています。

小惑星「ディモルフォス」に接近するESAの二重小惑星探査機「ヘラ」のCGイメージ(Credit: ESA-Science Office)
【▲ 小惑星「ディモルフォス」に接近するESAの二重小惑星探査機「ヘラ」のCGイメージ(Credit: ESA-Science Office)】

ヘラのミッションマネージャーを務めるESAのIan Carnelli氏によると、ディモルフォスの最初の詳細な画像は2026年11月25日に公開される予定です。ヘラ探査機がディモルフォスを間近で観測する段階が、いよいよ始まろうとしています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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