株式会社アクセルスペースは2026年10月29日、次世代地球観測衛星「GRUS-3(グルーススリー)」のうち、GRUS-3Cが撮影した検証画像を公開しました。撮影は日本時間2026年10月20日で、画像データは高速通信系統を通じて地上で受信されています。

不具合が出た4機と同じ設計の衛星で確認
GRUS-3は2026年7月7日に7機が打ち上げられましたが、そのうち4機(3B、3E、3F、3G)で、撮影した画像を地上へ送る高速通信系統に不具合が見つかっています。アクセルスペースは10月6日、この不具合は恒久的な故障で、4機は予定していた高速通信系統による商用運用が難しいと判断したと発表しました。
同社によると、高速通信系統にある電力増幅器の放熱が不十分だったことで、内部のアンプ素子が異常な高温になり損傷したと推定されています。
不具合が出ていない残り3機(3A、3C、3D)も同じ設計です。同社は、電力増幅器の消費電力を抑えて温度が上がりすぎないようにしながら、1機ずつ慎重に初期運用を進めています。今回のGRUS-3Cでは、この運用条件のもとで、撮影から地上での画像データ受信までの一連の動作を確認できたとしています。
2027年2月の商用運用開始を目指す
アクセルスペースは今後も各機の状況に応じて、通信時の機器の温度や動作状況、撮影とデータ受信を続けられるか、画像の品質などを確認・調整し、2027年2月の商用運用開始を目標に初期運用を進めるとしています。3機の商用運用は当初2026年中に始める予定でしたが、不具合を受けて2か月延期されています。
不具合が出た4機についても、高速通信系統以外の機器は正常なため、すぐに軌道を離れさせることはしない方針です。低速通信系統で取得できる画像の提供や、衛星から得られるデータの活用といった商用利用の可能性を検討するとしています。
文・編集/sorae編集部
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