9月12日は「宇宙の日」です。スカパーJSATが全国の15歳から69歳の男女1000名に実施した「宇宙に関する意識調査2026」の結果が、2026年9月3日に公表されました。
1週間の宇宙旅行に行きたいと答えた392名が、旅行に出せると考える上限金額は平均344.3万円でした。この質問が始まった2022年以降で最も高い金額となり、人々が宇宙旅行にどの程度の金額を想定しているのかが表れた結果です。

スカパーJSAT株式会社は2026年9月3日、「9月12日は『宇宙の日』 宇宙に関する意識調査2026」の結果を発表しました。同調査は2026年7月30日から31日にかけて、全国の15歳から69歳の男女1000名を対象にインターネットで実施されました。同社は2026年3月にも同名の調査を実施しており、今回の資料では3月調査を「前回調査」としています。
まず、宇宙に興味・関心があると答えた人は51.1%でした。人生で一度は宇宙に行ってみたいと思う人は34.9%で、およそ3人に1人です。男女・年代別では、20代男性と10代女性がいずれも50.6%で、過半数に達しました。
宇宙に興味・関心がある511名に限ると、10代男性の81.4%、10代女性の72.1%が「人生で一度は宇宙に行ってみたい」と回答しました。
なお、調査における「10代」は15歳から19歳を指します。男女・年代別の各層は83名または84名で、宇宙に興味・関心がある10代男性と10代女性は各43名です。
宇宙旅行に出せる金額は過去最高

今回の調査で目を引くのが、宇宙旅行や月に関する金額です。
1週間の宇宙旅行に行きたいと答えた392名に、そのために出せる上限金額を尋ねたところ、平均は344.3万円でした。2023年以降は上昇が続いており、今回が調査開始以来の最高額です。
回答は「50万円未満」が33.9%、「100万円以上200万円未満」が30.4%と、比較的低い金額帯に集まりました。一方、「1000万円以上2000万円未満」も9.4%を占めるなど、回答額には大きな幅があります。
月の土地(30坪、約99平方メートル)を買いたいと答えた212名が出せる上限金額は、平均350.1万円で調査開始以来の最高額でした。一方、回答では「1000円未満」が37.3%で最も多く、「500万円以上」も15.1%を占めるなど、金額は大きく分かれました。
月に1泊してみたいと答えた355名が出せるホテル利用料の上限は、平均68.6万円でした。2026年3月の前回調査は69.1万円で、ほぼ同じ水準です。
また、「いつか宇宙に行ってみたい」と答えた人は37.7%でした。2024年調査から前回調査まで続いていた下降傾向から一転し、今回は4.9ポイント上昇しています。宇宙旅行に対する金額の回答と合わせて、今後の推移が注目されます。
10代は月面探査、20代は宇宙エンターテインメント

興味の対象には、年代による違いも表れました。
宇宙に興味・関心がある511名が挙げた関心事は、「天体・星座」が52.8%で最も多くなりました。以下、「ブラックホール」49.9%、「ビッグバン(宇宙の始まり)」44.8%、「宇宙人(地球外生命体)」43.1%、「UFO」36.2%と続きます。
10代では「月面探査」が40.7%で、全体より10ポイント以上高くなりました。スカパーJSATは、NASAが主導する有人月探査計画「アルテミス計画」に注目している10代が少なくないのではないかと分析しています。
宇宙に興味を持つきっかけとなった日本人宇宙飛行士では、「毛利衛」が29.7%で最も多くなりました。以下、「野口聡一」29.0%、「向井千秋」22.5%、「若田光一」18.2%、「山崎直子」9.2%と続きます。女性回答者では向井千秋が25.6%で、男性の20.1%を5ポイント以上上回りました。
宇宙ビジネスを将来有望だと思う人は47.4%でした。年代が上がるほど割合が高くなる傾向がみられ、60代では60.2%に達しています。
宇宙ビジネスを有望だと答えた474名のうち、関わってみたいと答えた人は33.5%でした。年代別では20代と30代がいずれも49.2%となっています。
同じ474名に有望だと思う分野を尋ねたところ、「衛星通信サービス(携帯電話など)」が40.7%で最も多く、「位置情報サービス」37.3%、「人工衛星・ロケットの製造・打ち上げサービス」30.8%と続きました。20代では「宇宙エンターテインメント」が32.8%で、他の年代より高くなっています。
「宇宙の日」を知っている人は10人に1人

一方、「宇宙の日」の認知度は低い水準にとどまりました。
「宇宙の日」は、1992年の国際宇宙年を記念して制定されました。日付は一般公募によって、毛利衛宇宙飛行士がスペースシャトル「エンデバー」で宇宙へ飛び立った9月12日に決まりました。
今回の調査で、9月12日が「宇宙の日」だと知っていた人は9.7%でした。年代別では20代が16.9%で最も高く、50代は3.6%、60代は4.8%でした。
宇宙ごみについては、「地球の周りが宇宙ごみだらけだということを知っている」と答えた人が59.2%でした。60代男性では84.3%に達した一方、40代女性では45.2%、10代男性では57.8%となっています。
人工衛星がなくなると暮らしに影響があることを知っていた人は70.9%でした。このうち709名が知っていた影響として挙げたのは、「車のカーナビ・スマートフォンの位置情報が使えなくなる」58.1%、「天気予報の正確さが下がる」57.0%、「衛星放送が見られなくなる」54.2%などです。
全回答者に、自分の暮らしへの影響が大きいと思う項目を尋ねたところ、「電話・インターネットが使えなくなる」が41.4%で最も多く選ばれました。
日本政府が今後、宇宙分野に重点的に投資すべきだと思う人は63.5%で、60代では80.7%に達しました。重点的に投資すべきだと答えた635名が挙げた投資先は、「衛星通信」57.3%、「宇宙資源開発」39.8%、「ロケット製造・打ち上げ」28.8%の順でした。
政府は「航空・宇宙」を17の戦略分野の一つに位置づけています。また、宇宙への投資について、安全保障や経済活動、国民生活を支える次世代の国家インフラへの重要な投資だと説明しています。
1位は「宇宙兄弟」、宇宙旅行の相棒は「明石家さんま」

最後は、エンターテインメント作品や有名人に関する結果です。
宇宙に興味を持つきっかけとなった作品の1位は「宇宙兄弟」で、68名が挙げました。18年間の連載を経て、2026年7月22日に最終46巻が発売された作品です。
2位は「宇宙戦艦ヤマト」の58名で、50代と60代では同作が1位でした。以下、「銀河鉄道999」27名、「スター・ウォーズ」25名、「機動戦士ガンダムシリーズ」21名と続きます。10代では「Dr.STONE」が3位に入り、10代女性では2位に挙がりました。

一緒に宇宙旅行に行きたい有名人を尋ねた自由回答では、「明石家さんま」が10名で1位となりました。「大変なことも笑いに変えてくれそうだから」といった理由が寄せられています。
2位は「野口聡一」の9名で、「宇宙のことをよく教えてくれそうだから」といった理由が挙げられました。3位は「橋本環奈」の7名でした。
宇宙空間はほぼ真空で、音を伝える空気がないため、声はそのままでは周囲に届きません。そこで調査では、「もしも宇宙空間で大声で叫ぶなら、何と叫びたいか」と尋ねました。
回答には、「推しの名前を叫ぶ」「地球のみなさんこんにちは」「もっと平和でいてくれー!」「地球は青かった」などが並びました。自分自身を励ます言葉を叫びたいという回答も寄せられています。
いつか本当に、誰かが宇宙からその言葉を地球へ届ける日が来るのかもしれません。
調査概要
調査タイトルは「9月12日は『宇宙の日』 宇宙に関する意識調査2026」。調査地域は全国、対象はネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする15歳から69歳の男女、調査期間は2026年7月30日から31日の2日間、調査方法はインターネット調査、有効回答数は1000サンプル(男性500・女性500、各世代がおおむね均等になるように抽出)。
文/sorae編集部 編集/sorae編集部
参考文献・出典
- ネットエイジア - スカパーJSAT調べ 「9月12日が“宇宙の日”ということを知っている」10%、20代では17%
- JAXA - 『宇宙の日』とはどういう日ですか?
- NASA - STS-47
- 首相官邸 - 宇宙開発戦略本部
- 内閣官房 - 日本成長戦略