
AIに作りたいものを話しかけるだけでアプリができる「バイブコーディング」。GoogleのAI Studioも2026年5月からAndroidアプリの作成に対応していましたが、完成したアプリはブラウザ上のエミュレーターで試せるにとどまり、手元のスマホで動かすにはADB(Androidの開発者向けデバッグツール)で端末へインストールするか、Google Playの開発者アカウントをつないでテスト配信に回す必要がありました。
その最後のひと手間を、Google Playが引き受けます。Googleは米国時間10月13日、AI Studioで作ったAndroidアプリを、Google Play経由で自分の端末に直接インストールできるようにすると発表。必要なのは普段使っているGoogleアカウントだけで、開発者アカウントは不要です。
作成したアプリはPlayストアの公開カタログには並ばず、本人専用の扱い。Engadgetによると、アプリはPlayストアに新設される「personal library」(個人ライブラリー)に収まり、Playストアが使えるタブレットやパソコンを含む自分の端末で利用できるとのこと。9to5Googleも、複数端末からのアクセスや復元、インストールがしやすくなると伝えています。
Google Playでアプリを一般公開するには、通常は開発者アカウントの登録が必要で、登録料として25ドル(約4000円)を1回支払います。今回の「個人アプリ」であれば、自分の端末で使う限りこの登録は要りません。
こうした個人アプリは、Google Playの審査を受けません。Googleが公開した個人ライブラリーの画面イメージには、「作ったアプリを見てインストールできるのは本人だけ。個人利用向けで、Google Playの審査は受けていない」(原文:Only you can see and install apps you create. They’re for personal use and aren’t reviewed by Google Play.)とのこと。

Googleが公開した個人ライブラリーの画面イメージ。筋トレや家計簿などの自作アプリが並ぶ
Googleは今後数カ月のうちに、親しい友人や家族と個人アプリを共有できるようにする予定。9to5Googleは、共有されるアプリはセキュリティ審査を通ると伝えています。世界に向けて公開したくなった場合はプロの開発者アカウントへ移行でき、その時点で一般の開発者と同じ「Trust & Safety」(信頼と安全)の審査や品質基準の対象になります。
同じ発表では、アプリ探しのAI機能も強化されました。Playストアに質問するとおすすめのアプリを返す「Ask Play」は、同日から複数アプリの比較に対応。開発者向けブログによると、サブスクリプションの形態やオフライン利用の可否などを比較するよう尋ねると、ストアの掲載情報とユーザーレビューを要約して検索結果に並べて示します。この比較機能の対象地域は案内されていません。
Geminiとの会話にPlayストアのアプリやゲーム、開発者コンテンツを持ち込む「Play in Gemini」も、近くすべてのGeminiユーザーへ展開を始める予定。Googleによると、5月19日から7月31日までの約2カ月間で、Gemini経由のアプリインストールは600万件を超えたとのこと。Gemini Liveの音声会話でも、同様にアプリのおすすめを受けられるようになります。
自分専用の家計簿や筋トレ記録アプリをAIに作らせて、PCにつながずともPlayストアから直接入れられる。「誰でもアプリを作れる」という話が、作るところから手元で動かすところまで、ぐっと手軽になります。AI時代、楽しいのはiPhoneよりもAndroidかもしれませんね。