
パリっと美味しいシャウエッセン、それだけでもご馳走であることは言わずもがなだが、さまざまな料理にも大活躍する。冷蔵庫にひと袋あるだけで、料理の幅がぐっと広がる優れものだ。
きょうもひと袋買っておこうと、スーパーの加工肉コーナーへ行った時のこと。パッケージは見慣れたそれ、なのだけれども「ベーコン……?」と目が留まった。なんだ、これはと商品名を確認すると『シャウブロック』と書いてある。ほう??
・見た目はベーコン
シャウエッセンがシャウエッセンらしさを残しつつ、違う何かに展開することは今に始まったことではない。かつて本サイトでも『ドライシャウ』という商品を紹介したことがある。

あちらは乾燥したサラミのようなものでパリッと感はないものの、味は非常にシャウエッセンを感じさせるもので驚かされた。なによりも、シャウエッセンの新しい形を模索し続ける姿勢が実に興味深い。
『シャウブロック』も、そうした模索の中で生まれたのだろうか。見た目は冒頭に書いた通り、まんまベーコンである。スーパーで税込322円で購入したパッケージには「あの! シャウエッセンのお肉で作りました」と書かれているが、果たして味や食感はどうなのだろうか。
・ドライシャウとは方向性が異なる
料理に色々使えるとパッケージに書いてあるが、公式サイトを覗くと、シャウブロックを使ったレシピがいくつか掲載されていた。まずはそのまま少しかじってみたところ、「おー、これはシャウエッセンだね!」となる訳ではなかった。旨味たっぷりの肉の塊、という感じである。
これはドライシャウの際にも感じたことだが、あのパリッと感が失われると途端にシャウエッセンらしさが薄れるのが面白い。もちろん味は十二分に美味しいのだが、言われなければシャウエッセンと気づくものではなかった。繰り返すが、単体としてとっても美味しいけれど。
料理に使うことで印象が変わるのだろうかと、まずはポトフ(もどき)を作ってみることにした。ジャガイモやニンジン、玉ねぎと一緒に厚切りにしたシャウブロックを煮込む。味付けはコンソメだ。
出来上がりを食べてみると、コンソメスープにシャウブロックの塩味と旨味が染み出していて、良い塩梅である。それでいてシャウブロック自体の味が薄まることはなく、しっかりと肉の美味しさが詰まっている。食べ応えも十分だ。
しかし、やはり「シャウエッセン……?」という感じではある。目をつぶって噛み締めれば、シャウエッセンの背中くらいは見えそうな気がしないでもないが。
公式サイトを改めて見ると「シャウエッセンに仕上げる前のお肉を活用しています」と書いてあった。どうやら素材が共通しているだけで、シャウエッセンそのものに寄せようと作ったものではない、ということだろう。
ということはつまり、シャウエッセンに使われているお肉がいかに美味しいかをアピールするための商品ということだろうか。そうに違いない。なんとなく納得して、残りはパスタの具として使ってみた。
こちらもやはり素晴らしい働きをしてくれて、いつものパスタが豪華でボリュームのある一皿に仕上がった。もちろん味も文句なしだ。
まとめるに『シャウブロック』は、シャウエッセンらしさを目指していた(ように感じる)『ドライシャウ』とは違い、シャウエッセンの美味しさのワケを理解するために作られた商品、なのかもしれない。
こうしてさまざまな角度からアプローチすることで、消費者のシャウエッセンに対する解像度を上げ、シャウエッセンなしでは生きられない体にしている……、のかどうかは知らないが、とにもかくにもシャウエッセンひとつでこれほどの広がりがあることを知れた。
シャウエッセンのポテンシャル、恐るべしである。今後もこうして、思いもよらないシャウエッセンファミリーが現れ続けるのだろうか。楽しみに期待しながら待っている。