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「フィンランド人=休み上手」ではない…「休んだ気がしない」人に伝えたい"カフヴィタウコ"と"金曜のひと手間"

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2026/11/06 7:00
PRESIDENT Online
  • 大石 由弥
    人事・DEIプロフェッショナル(フィンランド在住)
平日は仕事に追われ、休日もついメールを見てしまう人が上手に休むコツはあるのか。Googleを経てフィンランドに移住し、現地企業で働く大石由弥さんは「フィンランドには『カフヴィタウコ』という言葉がある。労働協定で守られている働く人の権利だ」という――。

※本稿は、大石由弥『幸せの国フィンランドに学ぶ「静かな人」の働き方』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

ヘルシンキの空撮
写真=iStock.com/Subodh Agnihotri
※写真はイメージです
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労働協定で守られている「カフヴィタウコ」

フィンランドには「カフヴィタウコ」という言葉があります。カフヴィはコーヒー、タウコは休憩。つまり、「コーヒー休憩」のことです。この習慣の中に、静かな人が消耗しないためのヒントがたくさん詰まっています。

静かな人は、周りの様子や人の表情、その場の空気と、たくさんのものを自然と受け取ってしまいがちです。あなたが人より疲れやすいとしたら、それは感じ取る力が豊かなだけです。だからこそ、意識して刺激を減らす時間が人一倍必要です。スマホの画面から目を離す。通知をしばらく切っておく。誰にも話しかけられない場所に、少しのあいだ身を置く。頭を空っぽにする時間が、エネルギーを静かに満たし直してくれます。

フィンランドでは、この遮断の時間が、労働協定として守られています。それがカフヴィタウコです。法律ではないのですが、働く人の権利として認められています。休憩そのものが、仕事の効率を上げると考えられているからです。

日本に、同じ制度はありません。でも、自分で意識してタウコの時間を作ることはできます。好きなコーヒーを自分で淹れてみる。意図的に通知を切る。あるいは、いつもと違う席に座るのでもいい。普段のルーティンからほんの少し外れて、違う景色を見る。それだけで、頭の中に余白が生まれます。

無駄に見える時間が次の効率を支える

タイムパフォーマンスという言葉をよく聞く毎日ですが、その効率の合間に、あえて効率の悪い時間を挟んでみます。無駄に見える時間が、次の効率を支えています。

私自身がやっているのは、週に1回、1時間だけ自分のデスクを離れ、人通りの多い1階の席であえて働くことです。まるまる1時間集中して仕事することもありますが、大半の場合は、違う部門の人が通りかかって、ちょっとした雑談が生まれます。その雑談から関係が育って、あとで普段の仕事に生きてくることもあります。自分から売り込みに行くのが苦手な内向型のための、いわば「待ちの戦略」です。しかも、場所を変えるだけで、メールや通知の刺激からいったん離れられます。

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