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「豊臣兄弟!」で山田涼介演じる"殺生関白"豊臣秀次は暴君ではなかった…城下町の美しさが語る"本当の資質"

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2026/09/13 10:00
PRESIDENT Online
「豊臣兄弟!」(NHK)に成長した秀吉の姉の子、秀次(山田涼介)が登場。古城探訪家の今泉慎一さんは「秀次は後世に“殺生関白”などと呼ばれたが、琵琶湖畔に築いた近江八幡の城下町をめぐると、その整然とした街作りに驚かされる」という――。

秀吉に次いで関白になった秀次

第24回:八幡山城・北之庄城(ともに滋賀県近江八幡市)

大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)第35話で描かれるのは小牧長久手の戦い。羽柴軍の大将を任されるのは、山田涼介演じる三好信吉。後の羽柴秀次だ。

豊臣秀次像(部分)
豊臣秀次像(部分)(写真=瑞雲寺所蔵/CC-PD-Mark/Wikimedia Commons
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この戦いで秀次は家康相手に手痛い敗戦を喫し、池田恒興、森長可という豊臣家の重臣を失う。秀吉にこっぴどく叱責された手紙も残っている。ただ、秀吉に実子・秀頼が生まれるまでは天下人の後継者と目され、その後も重用されている。その後、四国征伐では大将・秀長の副将を任され、その後も小田原征伐、奥州仕置でも重役を無事務め上げ、1590(天正18)年12月28日には、関白にも就任している。

小牧長久手では大失敗したものの、その後はそれなりの結果を残しているのだが、秀次はとかく悪く描かれがちだ。その理由は、“次期天下人確定”を笠に着て、数々の悪行を行ったといわれているため。鉄砲の稽古と称して農民を撃つ、弓の試し撃ちや刀の試し斬りの対象に往来の人を標的にする、などなど。「殺生関白」なるありがたくない仇名までつけられている。

ただしこれらは、あくまで後世の創作。秀吉の妻となった茶々が秀頼を産んだ後、謀反の疑いをかけられ切腹に追い込まれたため、「逆賊」として描かれてしまいがちなのだ。では、本当の秀次の姿はどうだったのか。それを知る手がかりは、居城・八幡山城(図表1①滋賀県近江八幡市宮内町)とその城下町にある。

撮影=今泉慎一(風来堂)
西麓から見た八幡山城。山頂付近の石垣がよく見える

安土城を彷彿とさせる武家屋敷

秀次が近江八幡とその一帯に初めての領地を得たのは、1585(天正13)年8月のこと。石高は43万石。近江八幡は、織田信長が居城とした安土城(図表1②滋賀県近江八幡市下豊浦)から西へ5kmほど。安土の城下を賑わせていた商人たちを移転させ、新たな城下町を作ったといわれている。

【図表】安土城、八幡山城、北之庄城の位置
国土地理院地図を編集部で一部加工
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