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BOOM BOOM SATELLITES川島道行の10周忌ツアー完結、素敵な奇跡はこれからも続く

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2026年10月10日 23:19 4 音楽ナタリー編集部

THE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITESの全国ツアー「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」のファイナル公演が昨日10月9日に東京・SGC HALL ARIAKEにて開催された。

BOOM BOOM SATELLITESとは?

中野雅之(Programming, B)と川島道行(Vo, G)によるロックバンド。1997年にベルギーのレーベルからシングルをリリースし、1998年には初のフルアルバム「OUT LOUD」を発表した。エレクトロニックサウンドとロックを融合させた独自の音楽性で、日本国内だけでなく海外でも絶大な人気を獲得する。2013年1月より川島の脳腫瘍の治療のため、ライブの休止を挟みながら活動を継続し、2016年6月にバンド最後の作品としてシングル「LAY YOUR HANDS ON ME」をリリース。同年10月に川島が死去し、2017年6月にBOOM BOOM SATELLITESの27年の歴史に幕を下ろすラストライブが行われた。2022年にはバンドのデビュー25周年と、川島の7回忌に合わせてアニバーサリーブック「BOOM BOOM SATELLITES 25th Anniversary BOOK ブンブンサテライツ」を刊行。川島の10周忌にあたる2026年にはTHE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITESによるツアー「"FRONT CHAPTER" -DECADE- Tour 2026」、新宿歌舞伎町でのフリーライブ、歴代作品を網羅したボックス「THE ALBUMS +One」発売などを企画している。

THE SPELLBOUNDとは?

BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之とThe Novembersの小林祐介によって結成されたロックバンド。2019年に行われた中野のボーカリスト募集オーディションを経て、2021年1月に活動をスタートさせた。同年7月に東京・LIQUIDROOMでバンド初のライブとなるワンマン「THE SECOND CHAPTER」を開催し、2022年2月に1stフルアルバム「THE SPELLBOUND」を発表。2023年にはBOOM BOOM SATELLITESのデビュー25周年イヤーに合わせ、同バンドをさまざまな形で再現する“BOOM BOOM SATELLITES 25th Anniversary Set”体制でライブを行った。2024年8月には2ndフルアルバム「Voyager」をリリース。このアルバムを携えての全国ツアー「BIG LOVE TOUR Vol.2 2024 -Voyager-」が9月から11月にかけて開催される。

「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」東京・SGC HALL ARIAKE公演の様子。(撮影:タカギユウスケ)

「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」東京・SGC HALL ARIAKE公演の様子。(撮影:タカギユウスケ)

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川島道行の10周忌プロジェクト、ついに完結

THE SPELLBOUNDは2016年10月9日に脳腫瘍のため死去した、川島道行(BOOM BOOM SATELLITES)の10周忌という節目に合わせ、5月よりTHE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITES名義で本ツアーを開催。川島の誕生日にあたる8月24日には東京・東急歌舞伎町タワー前シネシティ広場でフリーライブ「川島道行生誕祭」を行ったほか、9月2日には新曲「Brand New Drive」、23日にはBOOM BOOM SATELLITESの歴代作品を網羅したボックス「THE ALBUMS +One」をリリースするなど、さまざまなメモリアルプロジェクトを展開してきた。

川島の命日が公演日に選ばれたSGC HALL ARIAKEでのワンマンは、このメモリアルプロジェクトを締めくくるものとして開催。会場内で同時に行われた展示企画「川島道行展」では、川島が生前集めていたレコードやおもちゃ、プライベート写真、楽曲制作時のメモ、楽器類など多数のアイテムが並べられ、彼の息遣いが感じられそうな空間が生み出されていた。

「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」東京・SGC HALL ARIAKE公演の様子。(撮影:タカギユウスケ)

「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」東京・SGC HALL ARIAKE公演の様子。(撮影:タカギユウスケ) [高画質で見る]

福田洋子、大井一彌、XAI…おなじみのメンバーも次々合流

ステージ後方のスクリーンに舞台裏の様子が映し出される中、中野雅之(Programming, Syn, B, G)と小林祐介(Vo, G, Syn)はリラックスした様子で定位置に。まずは2人だけで美しいピアノの旋律が印象的な「NINE」を披露する。厳かにライブの幕を開けたかと思いきや、BOOM BOOM SATELLITESからTHE SPELLBOUNDまで長年サポートドラマーを務めてきた福田洋子が、代表曲のひとつ「BACK ON MY FEET」を演奏しながらドラムセットとともにステージに登場し、ムードが一変。彼女が重厚なドラミングを繰り広げることで、オーディエンスのテンションも急上昇した。

また「RISE AND FALL」からは、THE SPELLBOUNDのライブで活躍しているサポートドラマー・大井一彌(yahyel、DATS)も合流。きめ細かで手数の多いフレーズを積極的に盛り込み、ツインドラムでさらに強固なリズムを形成していった。さらに9月に配信されたばかりのTHE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITES名義の楽曲「Brand New Drive」では、THE SPELLBOUNDの楽曲に多数参加してきたXAIがゲストボーカルを担当。小林とともに伸びやかな歌声を重ね合わせ、観客を楽曲の世界へと引き込んだ。

福田洋子(サポートドラマー)(撮影:タカギユウスケ) 大井一彌(サポートドラマー / yahyel、DATS)(撮影:タカギユウスケ) XAI(ゲストボーカル)(撮影:タカギユウスケ)

左から福田洋子、大井一彌、XAI。 [高画質で見る]

後半戦、代表的なあの曲で並々ならぬ熱気に

ここまでハイテンションな楽曲群をノンストップで演奏してきたTHE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITESだったが、「A HUNDRED SUNS」では浮遊感あふれるシンセの音色で、熱気に満ちたフロアをクールダウンしていく。さらに「EMBRACE」では小林が穏やかで優しいボーカルを響かせ、心地よいインターバルを演出した。

The Beatles「HELTER SKELTER」カバーからは再びアップテンポなナンバーが続き、終盤に向けて一気に加速。「FOGBOUND」では小林もシンセサイザーを操作し、緊張感あふれる長尺のセッションを繰り広げた。間髪をいれずにバンドの代表曲「KICK IT OUT」の演奏に入ると、フロアの至るところから歓声が飛び交い、おなじみのギターリフに合わせてジャンプする人でいっぱいに。「DRESS LIKE AN ANGEL」に移行したあともそのテンションは持続し、並々ならぬ熱気で満たされていった。

「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」東京・SGC HALL ARIAKE公演の様子。(撮影:タカギユウスケ)

「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」東京・SGC HALL ARIAKE公演の様子。(撮影:タカギユウスケ) [高画質で見る]

「素敵な奇跡を起こすバンドでありたいです」

およそ2時間にわたるパフォーマンスを終えると、中野は2017年に東京・新木場STUDIO COASTで行われたBOOM BOOM SATELLITESとしてのラストライブを振り返り、「こんな日が来るなんて想像できなかったです。川島くんも喜んでいるでしょう」と感慨深そうに語る。小林も「BOOM BOOM SATELLITESが僕の人生の中にあって、川島さんと出会えた人生で……本当に幸せです」と噛み締めるように喜びを明かした。

そんな彼の様子を見た中野は「小林くんが歌うBOOM BOOM SATELLITESの曲を初めて聴いた人も多いかもしれないけど、彼は素晴らしい歌手だと思います」と温かく告げ、「こんな出会いがあるとは思っていなかった。みんなにとっても、素敵な奇跡を起こすバンドでありたいです」と宣言。「混沌とした世の中になったけど、明日からまた僕もがんばれそうな気がするし、みんなもそうだと思う。これからも演奏し続けていきます」と力強く誓った。

中野雅之(Programming, Syn, B, G)(撮影:タカギユウスケ) 小林祐介(Vo, G, Syn)(撮影:タカギユウスケ)

中野雅之と小林祐介。 [高画質で見る]

その後川島にとって遺作となった楽曲「LAY YOUR HANDS ON ME」では、会場中の観客が思い思いに手を掲げ、川島が残した音楽をじっくりと味わうようにステージを見つめていた。そしてボコーダーを駆使したボーカルを前面に押し出した「DIG THE NEW BREED」を挟み、ラストの楽曲に選ばれたのは、壮大で穏やかな雰囲気に満ちたスローチューン「STAY」。この曲の演奏中、ステージ後方にはリアルタイムのライブ映像と川島の生前の映像が混ざり合うように投影され、BOOM BOOM SATELLITESの過去と現在がつながるだけでなく、これからもバンドが続いていくことを示しているようだった。

THE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITESは来年3月に新作EP「FADING」をリリース。3月14日には東京・EX THEATER ROPPONGIでリリース記念ライブを開催する。現在CAMPFIREでは、川島の10周忌にまつわるドキュメンタリー映像作品を制作するためのクラウドファンディングを実施中。本日10月10日23:59まで支援者を募集している。

「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」東京・SGC HALL ARIAKE公演の様子。(撮影:タカギユウスケ)

「川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」東京・SGC HALL ARIAKE公演の様子。(撮影:タカギユウスケ) [高画質で見る]

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セットリスト

「THE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITES presents 川島道行10周忌LIVE“FRONT CHAPTER” -DECADE- Tour 2026」2026年10月9日 SGC HALL ARIAKE

01. NINE
02. BACK ON MY FEET
03. MORNING AFTER
04. RISE AND FALL
05. MOMENT I COUNT
06. DIVE FOR YOU
07. Brand New Drive
08. A HUNDRED SUNS
09. EMBRACE
10. HELTER SKELTER
11. PILL
12. FOGBOUND
13. KICK IT OUT
14. DRESS LIKE AN ANGEL
15. LAY YOUR HANDS ON ME
16. DIG THE NEW BREED
17. STAY

ライブ情報

THE SPELLBOUND×BOOM BOOM SATELLITES presents「FADING EP -A NEW BEGINNING-」

2027年3月14日(日)東京都 EX THEATER ROPPONGI

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