東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国に日米中などを加えてASEAN拡大国防相会議が29日、フィリピン中部セブで開かれた。ただ、中国は昨年出席した董軍国防相の派遣を見送り、在フィリピン大使館の武官を出席させた。
これについて中国国防省の報道官は29日の記者会見で、会議のホスト国であるフィリピンの一部政治家が、「中国の会議参加を妨げた」と非難した。政治家の名前は明らかにしなかったが、その行為が「会議の精神や外交慣例に反し、中国の正当な権利を損なう」と主張した。
中国国防省報道官はさらに、フィリピン側の対応に関し、「多くのASEAN諸国が疑問や反対意見を表明している」と訴えた。
ただし、比メディアによると、これに対してテオドロ比国防相は29日、「ASEAN諸国がそう考えているとは思わない。そうであれば私に伝えてきたはずだ」と反論した。
両国は南シナ海の領有権を巡って対立を深めている。今月15日には井泉・駐フィリピン中国大使が、中国を「トラブルメーカー」と批判したテオドロ氏に反発し、両国が武力衝突すれば中国が「容易に勝てる」と発言。マルコス比大統領が「脅迫のように聞こえる」と非難し、ラザロ比外相が井氏を呼び出して抗議していた。【バンコク国本愛】