パレスチナ自治政府のアッバス議長は10日、議長選と国会に相当する立法評議会選を2027年9月11日に実施する議長令を発した。パレスチナ通信が報じた。今年の11月28日に予定していた立法評議会選は延期する。
立法評議会選の延期について、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区でユダヤ人入植者による暴力が横行していることに加え、ガザ地区でイスラエル軍の駐留が続いており、復興が進んでいないことなどを挙げた。
パレスチナでは議長選は05年、立法評議会選は06年を最後に行われておらず、度々、延期されてきた経緯がある。
ヨルダン川西岸の一部を統治する自治政府はイスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区での統治にも意欲を示しているが、汚職がはびこり、ほとんどの住民から支持を得られていない。国際社会は繰り返し、改革と選挙を求めており、今回の延期はさらなる失望を呼ぶ恐れがある。
立法評議会選にはハマスも参加する意向を示していた。ただ自治政府は選挙の参加の条件にイスラエルの承認などを求めており、ハマスと自治政府の主流派ファタハなどの間で協議が続いていた。パレスチナ内部での話し合いがまとまらなかった可能性もある。【エルサレム松岡大地】
Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。
関連記事
-
【写真で見る】「沈黙は加担」 1000日抗議活動の男性の思い ガザ侵攻3年
10/5 16:00 -
【写真まとめ】入植地計画に含まれる道路建設のため破壊されたパレスチナ人の店
9/12 08:50 -
突然のビル倒壊 妻子はがれきの下敷きに ガザ、命がけの日常
10/10 06:02 深掘り -
-
停戦後も続く「強制退去」 ガザの「境界」動かすイスラエル軍
10/10 06:01 深掘り -
テントで食事中、銃弾が娘を貫いた 「名ばかりの停戦」続くガザ
10/10 06:00 深掘り -
「イスラエル離れ」顕著に 変化する米世論 超党派支援に陰り
10/9 05:32 深掘り -
【最新記事】
あわせて読みたい
この記事の特集・連載
すべて見る