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平成筑豊鉄道写真展が巡回 SLの貴重な姿や沿線の四季厳選

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毎日新聞 2026/9/13 09:45(最終更新 9/13 09:45) 795文字
市場ー中泉間を走る平成筑豊鉄道の列車。田植え直後の水田が水鏡となって映し出した列車と青空に浮かぶ雲が美しい 拡大
市場ー中泉間を走る平成筑豊鉄道の列車。田植え直後の水田が水鏡となって映し出した列車と青空に浮かぶ雲が美しい

 筑豊と京築地区を結ぶ平成筑豊鉄道の車両と沿線の四季折々の風景を紹介する「平成筑豊鉄道写真展」が福岡県香春町を皮切りに始まった。県と沿線9自治体でつくる推進協議会が鉄道の利用促進などを目的に初めて企画。2027年2月まで沿線市町村と福岡市を巡回する。

 展示されている作品を撮影したのは、平成筑豊鉄道が毎年製作しているカレンダーに10年以上前から無償で写真を提供している新具(しんぐ)重信さん(82)。田川市職員だった新具さんが55年かけて撮りためた数万カットから31点を厳選して展示する。

 展示作品の中に1973年12月、香春岳をバックに走る蒸気機関車(SL)の写真がある。旧国鉄田川線でSLの運転が終わる前の年に撮られた貴重な写真だ。香春岳は昭和初期から石灰石の採掘が続けられ、峰の一つは標高が半分ほどに低下した。しかし写真の香春岳はまだ本来の山容を呈し、往時を懐かしく思い出させる。

 「奥に写るセメント工場の煙突の煙と、SLから吐き出される蒸気がそれぞれ逆方向に流れているのが面白いでしょう」と新具さん。同じ場所でも撮影する時間や季節によって表情が変わるため、光の条件や咲く花の種類などを考慮しながら、納得できるまで何度も通い続けるという。

展示作品を提供した新具さん=福岡県香春町高野で2026年9月8日午前11時20分、松本昌樹撮影 拡大
展示作品を提供した新具さん=福岡県香春町高野で2026年9月8日午前11時20分、松本昌樹撮影

 平成筑豊鉄道は路線バスへの転換が決まっている。新具さんは「一度なくしてしまったら元には戻らない」と寂しさをにじませた。【松本昌樹】

 会場と会期は次の通り。

 香春町役場=17日まで▽行橋市・コスメイト行橋=18日~10月1日▽糸田町役場=10月2~15日▽田川市役所=10月16~29日▽赤村役場=11月11~25日▽小竹町中央公民館=11月30日~12月11日▽福智町図書館・歴史資料館「ふくちのち」=12月14~25日▽直方市役所=2027年1月4~15日▽福岡市・アクロス福岡=1月18~24日▽みやこ町文化交流センター=1月27~2月9日

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