
2024年4月、主に日本のアニメを海外向けに配信していた動画配信サービスのFunimationが閉鎖されました。この影響により、「DVDやBlu-rayの合法的なコピー」を可能にするためにデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の免除を求める動きが進んでいます。
Funimation Shutdown Fuels Push for DMCA Exemption to Legally Rip Anime Content * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/funimation-shutdown-fuels-push-for-dmca-exemption-to-legally-rip-anime-content/
Funimationは2017年にソニー傘下となり、2022年には同じくソニー傘下の大手アニメ配信サービスであるCrunchyrollと統合。2024年4月にはFunimationのアプリやウェブサイトが完全に閉鎖されました。
ソニーが「永久にアクセスできる」とうたわれたアニメライブラリ「Funimation」を閉鎖 - GIGAZINE

Funimationの閉鎖によって問題となったのが、かつて「Funimationのデジタル版へのアクセス権」を特典として販売されたDVDやBlu-rayの扱いです。特典を考慮してアニメのDVDやBlu-rayを購入したユーザー側からすれば、購入したはずの特典がサービス側の都合によっていきなり消失してしまったということになります。
CrunchyrollはFunimationと統合した際、Funimationのサブスクリプションユーザーに対し、従来のアカウントでCrunchyrollにアクセスできるようにしました。しかし、DVDやBlu-ray特典についてはサポート対象外です。
Crunchyrollのヘルプページを見ると、DVDやBlu-rayを通じて入手できたFunimationのデジタルコピーには対応していないと説明しており、ユーザーにはCrunchyrollのアニメライブラリを探索するよう促しています。

DVDやBlu-rayそのものにはコンテンツが含まれているため、理論的にはユーザーが自分のためにデジタルコピーを作成できます。しかし、DMCAでは例外規定が適用される場合を除いてDVDやBlu-rayの暗号化を回避することを禁じているため、デジタルコピーを作るユーザーは法を犯さなくてはなりません。
アメリカ著作権局は3年ごとにDMCAの例外規定について見直しを行っており、次回の例外規定更新は2027年に予定されています。新たな例外規定の申請は一般からも受け付けており、2027年度の審査サイクルにはFunimationの問題に言及した申請が含まれています。
問題のDMCA免除申請は、ジェイデン・ミルン氏という人物によるものです。ミルン氏はDVDやBlu-rayなどの所有者がパッケージに記載されているデジタルコピーにアクセスできなくなった際、個人使用のために安全なローカルコピーを1つ作成できるようにすることを求めています。
デジタルコピーの作成には厳しい条件が設けられています。たとえばパッケージに付属しているのがHD解像度だった場合、たとえDVDやBlu-rayに4K版が収録されていたとしても、作成できるデジタルコピーはHD版に限るとのこと。また、デジタルコピーの販売や譲渡も禁止されています。
アメリカ著作権局は提出されたDMCA免除申請について一般からの意見を募集しており、申請に対する賛成意見については2026年12月7日まで、反対意見は2027年2月22日まで受け付けています。2027年春には申請についての公聴会が開かれる予定です。