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【追悼・白木万理】「娘のためには見栄も恥も捨てて生きてきた」…日活の”肉体派女優”から必殺シリーズの”恐妻”へ、知られざる波瀾万丈の人生

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9月24日、女優・白木万理の訃報が読売新聞によって報じられた。「白木万理さん、3年前に死去していた…藤田まことさんの必殺シリーズ中村主水の妻役」と題され、すでに2023年7月12日に86歳で逝去していたことが判明。3年後の公表は大きな反響を集め、各メディアの報道が続いた。

日活の肉体派女優「白木マリ」として活躍し、結婚・出産によって芸能界を一時引退、離婚とともに復帰し、やがて「白木万理」と改名を果たす。1973年の『必殺仕置人』から『必殺仕事人2009』まで36年にわたって中村主水の妻・りつに扮し、菅井きん演じる母・せんとともに夫の主水をイビる恐妻ぶりでお茶の間の人気を博したのは、すでに報じられたとおりだ。

訃報のきっかけは、白木万理を取り上げたSNSの書き込みに長女の立川真由美さんがコメントしたこと。それを知った筆者は真由美さんにアポを取って命日を確認し、必殺ファンの記者がいる読売新聞に第一報を託したのだった。

あらためて「女優・白木万理」の軌跡を詳しく振り返ろう。

2023年に亡くなっていた白木万理さん
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お嬢さま育ちのダンサー

1937年、東京・世田谷に生まれた白木万理(本名・山口澄子)は幼いころから日本舞踊を習い、日劇のダンサーであった兄・山口滋に続いて“踊りの道”を目指す。父親は会社役員というお嬢さま育ちであった。

中学卒業後、緑ヶ丘音楽舞踊学園から松竹音楽舞踊学校に転じ、松竹大船撮影所の専属女優として映画『野菊のような君なりき』(55年)などに出演する。当時の芸名は「松島恭子」だったが、なかなか注目されることはなく、撮影所の風呂場でのぼせて倒れ、ガラスで身体を切ったことをきっかけに引退。56年に近藤玲子バレエ団に入り、ダンサーとしての活動を再開する。

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スタイル抜群、石原裕次郎主演の映画『勝利者』(57年)のラストシーンにバレエ団の一員として出演したところ、井上梅次監督にスカウトされて映画界に復帰。日活の専属女優として、『勝利者』のヒロイン・北原三枝が演じた「白木マリ」を芸名に『十七才の抵抗』(57年)の社長令嬢役でデビュー、続いて『嵐を呼ぶ男』(57年)ではダンサー役として、大いに存在感を放った。

長女の真由美さんに、日活時代の白木マリを語ってもらった。

「裕次郎さんがドラムを叩いて、母が踊る……『嵐を呼ぶ男』の撮影は大変だったそうです。激しいリズムと、当時としてはまあまあな露出の衣裳だったので、みなさんの注目を集めました。たしかにセクシーですよね」

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