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「いちばん恐れていたことが現実に」殺されたのは女子高生だけじゃなかった…《高1女子殺害事件》遺族に「捜査の再開」を訴えさせた【第2の事件】(平成20年の事件)

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 一審で無期懲役の判決を受けながらも、最高裁でまさかの「逆転無罪」を勝ち取った男・中勝美。しかしその判決から間もなく、男は再び38歳の女性を刃物でメッタ刺しにするという凄惨な事件を引き起こす──。

「一番恐れていたことが現実となってしまった」──殺害された女子高生の母親が失意と憤りを語った、男のあまりにも不気味な「その後」とは? ノンフィクション作家の八木澤高明氏の文庫新刊『殺め家』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目)

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写真はイメージ ©getty

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「舞鶴の事件を見直してもよいのではないか」

 中勝美は晴れて無罪となったものの、二〇一四年十一月に三十八歳の女性の顔や胸など一一ヶ所をメッタ刺しにするという殺人未遂事件を起こす。事件後に殺害された女子高生の母親が出したコメントからは獣を野放しにしたことへの憤りが感じられる。

「驚きとともに憤りを感じた。一番恐れていたことが現実となってしまった。捜査機関は、舞鶴の事件を見直してもよいのではないか」

 当時、中勝美が暮らしていた府営住宅の庭先で、報道陣を睨みつける映像を見たことを覚えている。スキンヘッドで目つきの鋭い姿は、お世辞にも人相が良いとは言えず、いわくつきの人物のようにも見えた。

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