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その名は“速さと信頼性”の証!? ホンダ「CBX750F“ボルドール”」 新世代空冷直4エンジンにフルフェアリングで“本格”スポーツツアラーに!!

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tags: CBX750F, ホンダ, 大型

1985年に限定販売されたホンダ「CBX750Fボルドール」は、新世代空冷4気筒DOHCエンジンとフルカウルを装備し、フランスの24時間耐久ロードレース「ボルドール」の栄光を「CB」シリーズに冠した大型スポーツツアラーでした。

フルフェアリングと空冷4気筒DOHCエンジンの本格スポーツツアラー

 1985年に限定販売されたホンダ「CBX750F BOL D’OR(ボルドール)」のモデル名に含まれる「ボルドール」は、近年では「CB400スーパーボルドール」や「CB1300スーパーボルドール」など、サブネームに使用されていました。

「ボルドール」は、フランスのポールリカールサーキットで行われている、世界的に有名な歴史ある24時間耐久ロードレースの名称です。ここで優勝することは速くて耐久性に優れたバイクであることの証明となります。

 フランス語で「BOL D’OR」は「金の杯」という意味ですが、表彰台で優勝者に渡されるトロフィーの上にその大きな杯を見ることが出来ます。

 ホンダとボルドール24時間耐久ロードレースの縁は、1969年まで遡ります。ホンダの名車「CB750フォア」の高性能をアピールするためにボルドールに出場し、発売直後にも関わらず優勝しています。

 続いて耐久レース用のファクトリーマシン「RCB1000」を開発し、参戦した際には1976年から1979年まで4年連続でボルドールで優勝し、シリーズのチャンピオンも獲得しています。

 こうした活躍によって、当初車名につけられたボルドールはホンダのレースの栄光を表し、スポーツイメージを印象付けるサブネームとなりました。

1985年に限定販売されたホンダ「CBX750F BOL D'OR」は、新世代の空冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、エアロダイナミクスに優れたフルカウルを装備したスポーツツアラーだった
1985年に限定販売されたホンダ「CBX750F BOL D'OR」は、新世代の空冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、エアロダイナミクスに優れたフルカウルを装備したスポーツツアラーだった

 最初にボルドールがネーミングされたモデルは、1980年に欧州へ輸出された「CB900F」です。国内では1981年に鈴鹿8時間耐久ロードレース優勝記念モデルとして、「CB750Fボルドール2」が限定販売されています。

 この時はカウルはまだ純正オプションパーツ扱いでしたが、次モデルの「CB750Fインテグラ」ではアッパーカウル+レッグシールドが標準装備となりました。

 より排気量の小さいクラスにはフルカウルの「インテグラ」シリーズが展開されますが、いよいよ1985年に本格的なツーリングモデルとして、フルカウルを装備した「CBX750Fボルドール」が2000台で限定販売されました。

「CBX750Fボルドール」のフルカウルは、長距離走行時にライダーを風圧や雨から守り、快適性向上と疲労の軽減が狙いです。車体と一体となったカウル形状は、流麗なスタイルとなっています。

 ベースとなった「CBX750F」同様にデュアルヘッドライトを装備し、その下にオイルクーラーが配置されています。

 空冷エンジンのフルカウルなので、エンジン全面の開口部が大きく、近年のバイクとの違いを見ることが出来ます。

 上半身を大きくカバーするシールドと、逆に必要に応じてカウル前面から走行風を取り入れるベンチレーション機能も備わっています。

 またインナーカウル左右の小物入れ(右側はキーロック付)など、ツーリングシーンでの実用面での装備も充実しています。

コックピット調のメーターパネル。速度計と回転計の間に燃料計と電圧計が配置されている
コックピット調のメーターパネル。速度計と回転計の間に燃料計と電圧計が配置されている

 車体側にも目を向けると、フロントフォークには走行条件に合わせて調整可能なエアアシスト機構と、「TRAC(トルク応答型アンチダイブ機構)」を採用しています。リアショックはワンタッチで3段階の荷重調整が可能なプロリンクです。

 カウルに隠れたエンジンは最高出力77PSを発揮する第3世代インライン4(空冷直列4気筒DOHC)です。合計16本の吸排気バルブはタペットの隙間調整不要な油圧式バルブクリアランス自動調整機構を採用しています。

 新機能を満載して登場した「CBX750Fボルドール」でしたが、1987年には水冷エンジンを搭載したフルカウルモデル「CBR750スーパーエアロ」が登場し、翌1988年には「VFR750F」も発売となり、この2台に「ナナハン」ツアラーの座をバトンタッチしました。

 ボルドールのその後は、2005年に登場したお馴染みの「CB400/1300スーパーフォア」にカウルを装備した「スーパーボルドール」が登場し、「CB」のカウル装着車=「ボルドール」というネーミングが浸透していきます。

 ホンダ「CBX750Fボルドール」(1985年型)の当時の販売価格は75万円です。

■ホンダ「CBX750F BOL D’OR」(1985年型)主要諸元
エンジン種類:空冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量:747cc
最高出力:77PS/9500rpm
最大トルク:6.5kg-m/7500rpm
全長×全幅×全高:2145×735×1465mm
シート高:800mm
始動方式:セルフ
燃料タンク容量:22L
車両重量:247kg
フレーム形式:ダブルクレードル
タイヤサイズ(前):110/90-16 59H
タイヤサイズ(後):130/80-18 66H

【取材協力】
ホンダコレクションホール(栃木県/モビリティリゾートもてぎ内)

【画像】大きなフェアリングがカッコイイ!! 栄光の名を冠したホンダ「CBX750F BOL D'OR」(1985年型)を画像で見る(13枚)

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Writer: 柴田直行

カメラマン。80年代のブームに乗じてバイク雑誌業界へ。前半の20年はモトクロス専門誌「ダートクール」を立ち上げアメリカでレースを撮影。後半の20年は多数のバイクメディアでインプレからツーリング、カスタムまでバイクライフ全般を撮影。休日は愛車のホンダ「GB350」でのんびりライディングを楽しむ。日本レース写真家協会会員

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