
こちらの画像は、南米チリにあるベラ・C・ルービン天文台で撮影されたもので、星雲シャープレス2-292(IC2177)が映っています。
いっかくじゅう座とおおいぬ座の間、地球から約3700光年離れたところに、「シャープレス2-292」「シャープレス2-296」「シャープレス2-297」と呼ばれる三つの広大なガス雲が存在します。それらはまるで飛んでいる鳥のような形をしており、日本では「わし星雲」、欧米では「かもめ星雲」とも呼ばれます。画像に映っているのは、その頭部にあたる星雲です。(※「創造の柱」があるM16も「わし星雲」と呼ばれますが、それとは別の天体です)
星雲の鮮やかなピンク色や青色は内部で活発な星形成が進んでいることによって生じています。分子雲の中で星が誕生すると、星からの強烈な紫外線によって周囲の水素ガスが電離して輝きます。画像ではそのような領域がピンク色に見えています。一方、青いところは、ちり粒子が若い星の光を反射して明るくみえている領域です。シャープレス2-292の水素ガスを電離させているのは、若い大質量星からなる「HD 53367」と呼ばれる三重星系です。
試験用カメラで撮影された
ルービン天文台では、2026年6月末から本格的な観測がスタートしました。ただ冒頭の画像は本格観測前の2024年秋に試験用のカメラ(LSSTコミッショニングカメラ[ComCam])で撮影されたものです。画像は、ComCamによる技術試験のスタートから2周年を記念して公開されました。
現在、ルービン天文台のシモニーサーベイ望遠鏡に設置され本格的な観測を進めているLSSTカメラは32億画素の世界最大のカメラですが、ComCamは1億4400万画素の小型カメラです。LSSTカメラの視野はComCamの21倍で、3〜4晩ごとに南半球の全天の空を観測できます。
画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2026年10月22日に公開されました。
(参考)
「翼を広げた鳥のような星雲」
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Image Credit: NSF–DOE Vera C. Rubin Observatory/NOIRLab/SLAC/AURA; Image Processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab), D. de Martin & M. Zamani (NSF NOIRLab)
(参照)NOIRLab