
NASA(アメリカ航空宇宙局)は土星の衛星タイタンを目指す「ドラゴンフライ」ミッションを、2028年の打ち上げを目指して進めています。ドラゴンフライは八つの回転翼を持っており、大気中を飛行して移動しながらタイタン表面を探査しようというミッションです。
そのドラゴンフライ・ミッションの「搭乗者リスト」に名前を登録しようというキャンペーンが始まりました。名前を記録したマイクロチップが機体に搭載され、タイタンまで運ばれます。
応募方法は簡単です。サイトへアクセスしてファーストネームとラストネーム、そしてメールアドレスを入力してSubmitをクリック(タップ)するだけ。ミッション限定のメールを受け取りたい場合は、「Join this mission's virtual guest program and receive mission-specific emails!」の横のチェックボックスにチェックを入れましょう。チェックを入れなくても名前の登録はできます。
名前の登録はこちらからどうぞ。

名前を登録すると、このような「搭乗券」が表示されます(ダウンロードできます)。応募は2027年1月15日午後11時59分(アメリカ東部標準時、日本時間1月16日午後1時59分)までとなっています。
なおドラゴンフライは2034年にタイタンへ到着し、その後3年以上にわたりミッションを行う予定です。
タイタンには分厚い大気があり湖や川もある

タイタンは土星最大の衛星です。最大の特徴は、太陽系の衛星としてはただ一つ、分厚い大気があることです。タイタンには窒素を主成分とした大気があり、表面付近は1.5気圧ほどもあります。地球の表面付近の気圧はおよそ1気圧ですから、タイタン表面は地球より気圧が高いのです。
タイタンには川や湖、そして海が存在することもわかっています。とはいっても、川や湖などにあるのは水ではありません。表面温度がおよそマイナス179℃と非常に低いタイタンでは、液体のメタンやエタンが湖や海を満たしています。また地球での水の循環に似たメタンの循環があります。主にメタンが蒸発して雲を形成し、雨となって地表に降ります。降ったメタンの雨は川となって流れ、湖や海にたまります。
タイタン表面の化学的な環境は、生命が生まれる前の初期の地球に似ているともいわれています。ドラゴンフライによって、地球での生命誕生の謎に迫る手がかりを得ることができるのではないかと期待されています。ドラゴンフライはタイタンの砂丘やクレーターの底など、さまざまな場所に着陸し、サンプルを採取しつつ調査を進めます。
(参考記事)
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「土星を背景に映る衛星タイタンとディオーネ」
(参照)NASA