
ベラ・C・ルービン天文台での観測データから、海王星よりも外側を公転する準惑星の候補が発見されました。この太陽系外縁天体には「2026 ED138」という仮符号が付けられています。この天体は、海王星以遠で発見された準惑星候補の中で最大級である可能性があります。
直径は600〜1500キロメートルと推定
2026 ED138は現在、太陽から約46天文単位(1天文単位は太陽〜地球間の平均距離に相当する約1億5000万キロメートル)の距離に位置しています。公転軌道は、太陽系平面から約25度傾いており、海王星の重力の影響により元の軌道から乱された可能性があります。
IAU(国際天文学連合)によると、準惑星は以下のように定義されます(日本語訳は国立天文台による)。
(a)太陽の周りを回り、(b)十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、(c)自分の軌道の周囲から他の天体をきれいになくしておらず、(d)衛星でない天体である。
距離や明るさなどから、2026 ED138の直径は600〜1500キロメートルと推定されています。その大きさの氷天体は重力によって丸くなると予想されることから準惑星候補とされています。ただし正確な大きさを測定して準惑星の定義に合致するかどうかを確認するには今後の赤外線による観測が必要になるとのことです。
準惑星ということが確認されれば、冥王星、ケレス、エリス、ハウメア、マケマケに続く6番目の準惑星ということになります。なおこれまで発見された準惑星のうちケレスは小惑星帯にありますが、それ以外は太陽系外縁天体です。
発見の経緯
2026年10月13日、ルービン天文台の運用チームのメンバーである、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのMatthew Holman氏が、ルービン天文台の2026年前半のデータから2026 ED138を発見。
その後、ワシントン大学のMario Jurić氏がルービン天文台のカタログと画像を調べて、さらに20件の観測を見つけました。3月4日〜7月11日の間に、ルービン天文台では計20夜・30回この天体を観測していました。さらにダークエネルギーカメラ(DECam)のアーカイブ画像などにより、2016年までさかのぼるデータが得られました。
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Image Credit: NSF–DOE Vera C. Rubin Observatory/NOIRLab/SLAC/AURA/R. Proctor; Image Processing: M. Zamani (NSF NOIRLab); Orbit data provided by the IAU Minor Planet Center (MPCorb catalog), funded by NASA PDCO and the Tamkin Foundation.; Star map: NASA/Goddard Space Flight Center Scientific Visualization Studio. Gaia DR2: ESA/Gaia/DPAC.