今年5月、松濤の住宅街の一角にオープンした& Supplyの新店舗『Drawn』。これまで、路地裏や空中階などの“悪条件”ながらも、最高月商1,600万円超えの店を数々生み出してきた同社が新たに挑むのは、路面の開放的なイタリアンレストランだ。& Supplyはなぜヒットを続けるのか。『Drawn』を入口にその経営哲学と、飲食とクリエイティブに懸ける信念に迫った。
& Supplyの新店舗は、グループ最大規模のイタリアンレストラン
代々木八幡のカフェビストロ『nephew』、神泉のレストラン&バー『Hone』、そして代々木上原のカフェダイニング『sew』——。& Supplyといえばこれまで、古物件や難物件に新たな息を吹き込むことで唯一無二の世界観を生み出し、飲食店を通して、“まるで旅をしているような”心躍る瞬間を届けることに情熱を注いできた。前述した3店舗はいずれも最高月商1,600万円を超え、飲食未経験の4人で始まった会社は今や、業界に大きなインパクトを与えるまでに存在感を増している。
そんな& Supplyが今年5月、渋谷区松濤の住宅街の一角に7店舗目としてオープンしたのは、グループ最大の38席を備えたイタリアンレストラン『Drawn』。築50年のヴィンテージビルの面影を残すブルーグレーをキーカラーに、バーガンディーやグリーンなどアイコニックなカラーを巧みに取り入れ、職人の手仕事が光る素材と人工的な工業素材が同居する、温かくも涼やかな空間へと造り変えた。
「長年一緒にやってきたイタリアンシェフの岡橋に新しい活躍のステージをつくりたくて、次はイタリアンレストランを出すと決めていました」
代表の井澤卓氏がそう語る岡橋史尚氏は、料理人として約13年のキャリアを持ち、これからの& Supplyを担う存在として井澤氏が実力・実績共に信頼を寄せる一人。『Drawn』では、その岡橋氏のシグネチャーであるパスタを豊富にラインアップし、イタリアンをベースに工夫を凝らした冷菜やメインの他、新たにジョインしたベイカーによる自家製パンもオンメニューする。「40歳を目前にした自分が今行きたい、“開放的で抜け感のある店”をつくった」と井澤氏が声を弾ませるように、これまでのグループの中でもひときわ実力派の布陣で、客単価1万円以上・月商1,800万円の店を目指す。


