JR五反田駅から徒歩9分、東急池上線大崎広小路駅からは徒歩6分。飲食店が集まる大通りから外れ、人通りもまばらな路地裏の一角。2026年8月に1周年を迎えたイタリアン『otto o otto(オットオオット)』は、決して恵まれているとは言えない「立地ハンデ」を抱えてスタートした。
しかし現在、オープン当初と比較して売上・来客数ともに2倍を記録。週末のディナーは予約で埋まり、ランチタイムには近隣のオフィスワーカーが足繁く通う人気店へと飛躍を遂げている。名店『リ・カーリカ』グループ出身の店長・齊藤隆太氏とシェフ・加藤修司氏のタッグは、いかにしてこの逆境を跳ね除け「わざわざ足を運びたい隠れ家」へと進化させたのか。
「正直、厳しい場所」からの船出。名店出身タッグが信じた勝機とは?
『otto o otto』を運営するのは、野菜を中心とした食材の卸売を20年以上手がけてきた株式会社G.G.8。店長の齊藤隆太氏とシェフの加藤修司氏は、人気イタリアン『リ・カーリカ』や『カンティーナ カーリカ・リ』を運営する株式会社タバッキの元同僚だ。それぞれが今後の道を考えていた時期に、以前から交流のあったG.G.8代表・畠山真人氏から声がかかり、2人で『otto o otto』を立ち上げることになった。
立地について、「この場所にオープンするということは、オーナーの意向もあって、当初から決まっていたんですよ」と話す齊藤氏。飲食店は一般的には駅前や繁華街への出店が好ましいとされているのは周知の事実だが、オープン前に不安はなかったのだろうか。
「正直言って厳しい場所だな、と思いました(笑)。でも逆に、この辺りに気軽に楽しめる店があまりなかったので、駅から遠くてもわざわざ来てもらえる店にしようと、シェフと話していました」(齊藤氏)


